
西村康稔経済産業相は5日の閣議後記者会見で、米半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)と同日面会し、同氏が日本に研究開発拠点を設置する意向を示したと明らかにした。日本が強みを持つ産業用ロボット分野の人工知能(AI)開発などに強い期待感が寄せられたという。
フアン氏は、国内のAI関連のスタートアップ(新興企業)との連携や投資、人材育成で協力する考えも示した。日本側からは国立研究開発法人の産業技術総合研究所との連携強化を提案した。
フアン氏は4日、岸田文雄首相に首相官邸で面会。首相から生成AIのデータ処理に用いられる画像処理半導体(GPU)の供給増の要望を受けた。西村氏は、フアン氏が日本への供給に努める方針を示したとした上で、「(同社との連携で)日本の生成AI開発をスピードアップしていきたい」と述べた。
時事通信