• ドゥルーズ派は、自らの地域の至る所に高さ200mのタービンを20基以上設置することになる計画に反対している
• 土地所有者によると、タービンは農業生産高に損害をもたらし、計画を支援しているエネルギー企業は誠実さを持って相談することはなかったとのことだが、同企業はその主張については否定している

エルサレム：イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ドゥルーズ派住人と警察との間で珍しく衝突が発生したことを受け、イスラエルが統治するゴラン高原における風力タービン建設計画の一時凍結を命じた。

ネタニヤフ氏は、危機を鎮めるための対話に時間を割くつもりだったイード・アル・アドハー中に、計画の一時停止に同意したと、24日遅く言った。計画の再開は来週になると予想されている。ネタニヤフ氏の事務所による声明によると、ネタニヤフ氏は安全保障当局者の助言に基づいて決定を下したという。

ドゥルーズ派は、自らの地域の至る所に高さ200mのタービンを20基以上設置することになる計画に反対している。土地所有者によると、タービンは農業生産高に損害をもたらし、計画を支援しているエネルギー企業は誠実さを持って相談することはなかったとのことだが、同企業はその主張については否定している。

先週、計画に反対した数千人の住人がデモを行い、警察署に押し入り、石や花火を投げつけ、タイヤに火を放ち、パトカーを破壊し、道路を封鎖し、空に向けて実弾発射さえ行ったと、警察は述べた。

イスラエルは、自国の北部を一望する戦略的重要なゴラン高原を、1967年の中東戦争中にシリアから占領した。

続いて、イスラエルはゴラン高原を併合し、2019年にはドナルド・トランプ前大統領によって承認されている。しかし、国際社会の多くはゴラン高原を占領地と考えている。

ドゥルーズ派の指導者はいまだにシリアへの忠誠を装っているが、イスラエルとの関係は標準的な良好さである。ゴラン高原はイスラエル人に人気の休暇の目的地で、ホテルやレストランが多数あり、住人の多くは流暢なヘブライ語を話す。イスラエル当局との間で暴力的な衝突が起こることは珍しい。

AP