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第2回FIIプライオリティ・サミットが明日開幕 ビジネス、金融、テクノロジーの世界的リーダーがマイアミに集結

22日から始まる第2回FIIプライオリティ・サミットでは、世界的なイノベーション、経済成長、AIの安全性、人間中心の金融、サプライチェーン、気候変動対策において、マイアミのような活気あふれる都市が果たす極めて重要な役割を探求する。(シャッターストック)
22日から始まる第2回FIIプライオリティ・サミットでは、世界的なイノベーション、経済成長、AIの安全性、人間中心の金融、サプライチェーン、気候変動対策において、マイアミのような活気あふれる都市が果たす極めて重要な役割を探求する。(シャッターストック)
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21 Feb 2024 07:02:42 GMT9
21 Feb 2024 07:02:42 GMT9
  • ファエナ・フォーラムで開催される2日間のサミットは、「新たなフロンティアの端に」をテーマに、包括的な議題に取り組む。
  • 参加者は、持続可能性からAIまで、あらゆる分野における最新のブレークスルーが、共有する課題にどのように対処できるかを探求する。

マイアミ:紛争や気候変動、そして人工知能のような破壊的な新技術の台頭など、人類は様々な課題に直面している。こうした状況の中、ビジネスと金融の世界的リーダーたちが今週マイアミで会合を開き、潜在的な解決策について議論を交わす。

代2回フューチャー・インベストメント・イニシアチブ・プライオリティ・サミット(FIIプライオリティ・サミット)は2月22日、米国のマイアミで開幕する。サミットは「On the Edge of a New Frontier(新たなフロンティアの端に)」をテーマに、包括的な議題に取り組む。

FIIによるとこのサミットは、破壊的テクノロジーを紹介し、アイデアを投資につなげ、チェンジメーカーの連携をサポートし、ビジネスと社会のためのイノベーションを加速させることを目的とした、インタラクティブなプログラムを提供するという。

マイアミビーチのファエナ・フォーラムで2日間にわたって開催されるこの「FIIプライオリティ・マイアミ2024」は、CEO、投資家、教育関係者、科学者、文化人、政策立案者、起業家、メディア関係者、FIIインスティテュートのメンバーなど、800人を超える世界のビジネス、および金融のリーダーたちにプラットフォームを提供する。

今年のプログラムでは、破壊的テクノロジーとイノベーションが、人類の基本的な優先事項や課題にどのように対処できるかを探求する。

「暴力的な紛争、物価の高騰、気候変動、AIの不確実性、パンデミックの脅威など、世界はますます大きな問題を抱えた場所になりつつあるようだ」と、FIIインスティテュートのCEOリチャード・アティアス氏はアラブニュースに語った。

「そのため、投資、ビジネス、政府のリーダーを招集し、根本的な原因に対処し、現実的な答えを導き出すことが、これまで以上に重要になっている。リーダーシップと団結が、かつてないほど強く求められているのだ」

FIIプライオリティの主催者である彼は、世界は今、投資、経済成長、そして急速に出現するテクノロジーの相互作用が人類の集合的な未来に対して並外れた利益を解き放つのか、または不吉な脅威をもたらすかの分岐点に立っているという。

AIからバイオテクノロジーに至るまで、加速する技術進歩のペースは、世界的な課題に対処し、生活の質を向上させ、経済成長を新たな高みへと押し上げる上で計り知れない可能性を秘めている。

しかし、専門家たちは、倫理的配慮や思慮深いガバナンスを欠いた、これらのイノベーションへの無制限の追求が、社会を危険な道へと導く可能性があることを懸念している。

サミットは、グローバル・コネクティビティ、鉱業、AI、ヘルステック、スポーツ、サーキュラーエコノミー、食品、未来の経済、芸術、文化、その他の主要分野を含む、様々な領域にわたる効果的なソリューションを通じて、ポジティブな変化を促進することにコミットしている。

今年のプログラムでは、破壊的テクノロジーとイノベーションが、人類の基本的な優先事項や課題にどのように対処できるかを探求する。(シャッターストック)

約85人の講演者による36のセッションを通じて、参加者はAI、ロボット工学、ヘルスケア、金融、持続可能性における最新のブレークスルーを、集団的課題に対する国際社会の取り組みに、どのようにシームレスに組み込むことができるかを探求する。

このイベントでは、AIの安全性と規制、人間中心のマクロ金融、サプライチェーン、気候変動対策に加え、イノベーターが世界レベルで市民の懸念を解決するためにどのように行動できるのか、また、マイアミのような、経済機会の橋渡しと市場成長の促進において活気あふれる都市の役割などのトピックが取り上げられる。

3部構成の「AIタウンホール」ディスカッションでは、業界の専門家やオピニオンリーダーが集い、AIの多面的な展望を掘り下げる。

講演者たちは、AIビジネスの効率的な拡大、AIがもたらす実質的な投資機会、そして、倫理、データ、知的財産権にまたがるAIガバナンス問題における全セクター間の整合性の確立について対話する。

約85人の講演者による36のセッションを通じて、参加者はAI、ロボット工学、ヘルスケア、金融、持続可能性における最新のブレークスルーを、集団的課題に対する国際社会の取り組みに、どのようにシームレスに組み込むことができるかを探求する。(シャッターストック)

マクロ経済の課題と地政学的緊張が重なり合い、世界の繁栄と安全保障に脅威をもたらしている。FIIインスティテュートは、金融、政策立案、ビジネス、ガバナンスのリーダーを巻き込みながら、地球市民の優先事項を吟味し、その洞察を関連する戦略的決定に統合することを目指す。

今年は世界人口の半数近くが国政選挙に参加する年であり、市民の意識が重要な考慮事項となる。そのため、これは特に注目されている話題だと考えられる。

香港とリヤドで行われた対話に基づき、セッションはまた、先進国市場の支援を受けたグローバルサウス諸国における実行可能な環境、社会、ガバナンスの解決策について議論し、教育や医療へのより公平なアクセスのためのAI規制と投資に関する世界的な連携を推進する。

FIIマイアミ・サミットでは、伝統的な1時間の「ボード・オブ・チェンジメーカー」セッションが開催され、一流の金融関係者が世界のマクロ経済について議論する。ブラックストーンのスティーブン・シュワルツマン氏、フランクリン・テンプルトンのジェニー・ジョンソン氏、JPモルガンのメアリー・キャラハン・アードス氏など、そうそうたる顔ぶれが登壇する。

このほか、サウジアラビア公共投資基金(PIF)の総裁でFIIインスティテュート会長のヤセル・アル・ルマイヤン氏、駐米サウジアラビア大使のリーマ・ビント・バンダル・アール・サウード王女、サウジ投資相のハーリド・A・アル・ファーリハ氏など、世界経済の動向、金融市場、政策力学を探求する著名な講演者たちが名を連ねている。

FIIインスティテュートのCEOであるリチャード・アティアス氏は、「FIIマイアミ・サミットは、機会が失われる前に行動を起こし、人類に投資することを呼びかけるものだ」と語った。(シャッターストック)

さらに、このサミットでは、スポーツが持つ変革の力を探求する。新たなグローバル・スポーツ・パートナーシップは、米国のスポーツの専門知識と伝統を活用し、これまでスポーツが優先されてこなかった社会に利益をもたらすことを目的としている。

「FIIマイアミ・サミットは、機会が失われる前に行動を起こし、人類に投資することを呼びかけるものだ」とアティアス氏は語る。「時計の針は刻々と進んでおり、変化を起こすには今しかない」

昨年マイアミで開催された「FIIプライオリティ・サミット」は、「プライオリティ・レポート 」と題された世界的な調査の結果を受けて始まった対話に基づき構成された。

2023年10月、サウジアラビアはリヤドで第7回FIIサミットを開催し、5000人以上の参加者を集めた。このサミットでは、総勢500人の豪華な講演者たちが、その包括的なテーマ「The New Compass(新たな羅針盤)」に沿った、極めて重要なセクターの展望を掘り下げた。

このサミットでは、「FIIプライオリティ・コンパス」と題された全世界の調査の結果が発表された。23カ国5万人を対象としたこの調査は、さまざまな問題に対する増大する不満を浮き彫りにした。

FIIインスティテュートがアクセンチュアと共同で実施したこの調査では、世界中の市民が関心を寄せている主要な問題が特定された。このデータは、FIIインスティテュートの通年の課題、政策アドバイザリー、投資決定を形成するための役割を担っている。

昨年10月にリヤドで開催された第7回FIIサミットでは、「FIIプライオリティ・コンパス」と題された全世界の調査の結果が発表された。23カ国5万人を対象としたこの調査は、さまざまな問題に対する増大する不満を浮き彫りにした。(FII)

様々な年齢、背景、国の人々を対象に毎年行われるこの調査は、政策の策定を支援すると共に、リーダー、CEO、政策立案者、組織に対し、世界人口の60%の心情を正確に把握するためのデータを提供している。

2023年10月の報告書では、2022年と比較して、人々の個人生活に対する満足度が20%低下していることがわかった。また、65%の人々が生活費や生活の質について悩んでいることがわかった。

また、38%の人々が社会的断絶と社会的包摂(ソーシャル・インクルージョン)の欠如を優先的な懸念事項として捉え、75%の人々が公害を懸念し、44%の人々が医療費の負担に不安を抱いていることがわかった。

調査対象者の72%がテクノロジーによって情報へのアクセスが民主化されたと認識している一方で、アフリカ人の47%が虚偽情報やフェイクニュースを懸念している。

この調査結果は、今週マイアミで行われる議論や政策的解決策の指針となるに違いない。

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