
ソフトバンクの宮川潤一社長は9日の決算発表記者会見で、個人情報流出問題を起こしたLINEヤフーへの対等出資見直しを巡る韓国IT大手ネイバーとの交渉について「(7月1日に)間に合わせたい」と合意に向けて努力する考えを示した。ただ「非常に難易度は高い」とも語った。
両社は中間持ち株会社を通じてLINEヤフーに折半出資している。見直しは、同社に行政指導を2度行った総務省が要請。情報流出の背景に同社が業務委託先のネイバーを適切に管理できないことがあるとみて、ネイバーから資本的支配を受ける関係の見直しなどを検討し、7月1日までに報告するよう求めている。
宮川氏は出資比率見直しについて「事業に影響のない範囲にしたい」と述べ、慎重に議論する考えも示した。
LINEヤフーの出沢剛社長は8日の決算説明会で、資本関係見直しについて「(両社で)交渉が行われている」と述べていた。
時事通信