
日立製作所は4日、米マイクロソフトと戦略的提携の契約を結んだと発表した。生成AI(人工知能)の活用をエネルギーや交通など幅広い領域に広げ、顧客の業務効率化や生産性向上につながる技術・サービスを提供する。連携により、3年間で数十億ドル規模の売上高拡大を目指す。
日立が提供するIoT基盤システム「ルマーダ」に、マイクロソフトのクラウドサービス「アジュール・オープンAI」などを組み込む。日立社内の業務効率化にも活用し、鉄道事業の英子会社日立レールでは機器監視などに生成AIを活用する。デジタル人材育成でも、マイクロソフトのサービスを活用したソフトウエア開発などの研修を行う。
このほか、セキュリティー対策やデータセンターの電力消費など、生成AI普及に関連した課題の解決に向けた共同プロジェクトの立ち上げも検討する。
時事通信