
全日本空輸(ANA)は31日、全客室乗務員の7割に当たる6400人を対象に一時帰休してもらうことで労働組合側と合意した。4月1日から1年間実施する。新型コロナウイルスの影響で旅客需要が落ち込み、大幅な減便を余儀なくされている。客室乗務員に交代で休んでもらい、月当たり数億円の人件費などを削減する。
乗務員1人当たり月3~5日程度、会社が指定した日程で休んでもらう。帰休に伴い目減りする基本給などと同額を休業手当として支給する。今後、国に雇用調整助成金の活用を申請する方針。乗務に伴う手当は支払わない。
ANAは需要減を受け4月に国際線の8割、国内線の3割で運航を取りやめる。
時事通信社