
東京:鈴木俊一財務相は金曜日、円相場が1ドル=161円を超えて38年ぶりの安値まで下落する中、当局は「急激で一方的な」為替変動が経済に与える影響について「深く懸念している」と述べた。
定例記者会見で鈴木氏は、当局は過度な為替変動に適切に対応し、日本の通貨に対する信頼は維持されると述べた。
「政府は高い緊張感を持って外国為替市場の動向を注視している」と鈴木氏は述べ、財政改革を引き続き推進する努力が重要だと付け加えた。
金曜日の朝、円相場は1986年以来の安値となる1ドル161円155銭まで下落した。夜間の米利回りの低下も、東京の消費者物価の堅調な上昇を示すデータも、日本の通貨の下落を食い止めることはできなかった。
財務省は今週、円安に対する警告を強めており、為替市場に介入する構えを示している。
日本の当局は、トレーダーが日米間の金利差に注目する中、急激な円安を食い止めなければならないという新たな圧力に直面している。
東京は、日本の通貨が4月29日に1ドル160.245円という当時34年ぶりの安値をつけた後、4月末から5月初めにかけて9兆8000億円(609億1000万ドル)を外国為替市場に介入させた。
ロイター