
ブリヂストンは20日、自動車用タイヤなどを製造する国内11工場について、4月下旬から5月上旬にかけ操業を一時停止すると発表した。期間は2~6日間。新型コロナウイルスの感染拡大で減産を余儀なくされた自動車産業は裾野が広く、部品メーカーにも影響が及んでいる。
同社は、当初から予定していた大型連休中の休業(5月3~6日)の前後につなげて稼働を停止する。
タイヤは、久留米工場を含む福岡の2拠点をはじめ、栃木、東京、滋賀、山口、佐賀の6都県8工場で計6日間、生産を停止する。タイヤの補強材を生産する佐賀県の工場は4日間休止。岐阜、熊本両県の工場も一部のゴム製品の生産ラインを2日間止める。
自動車産業ではトヨタ自動車やホンダなど全乗用車メーカーが国内工場を一時停止するなど、新型コロナが生産活動に大きな影響を与えている。タイヤ以外の部品では、自動車用鋼板を手掛ける日本製鉄なども高炉の一時休止を決めた。
時事通信社