
リヤド:金曜日の原油価格はほとんど変化はなかったが、景気刺激策が中国経済の回復を促すとの楽観論から、週単位では上昇する見通しである。しかし、ドル高が上昇を抑えるとロイターは伝えている。
ブレント原油先物は、サウジアラビア時間午前8時35分までに1バレルあたり2セント下落し、73.24ドルとなった。米国産ウェスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油は、木曜日の終値から1セント下落し、69.61ドルとなった。しかし、週単位では、ブレントは0.4%上昇し、WTIは0.2%上昇した。
世界銀行は木曜日、2024年と2025年の中国の経済成長予測を引き上げたが、家計と企業の信頼感の低迷、および不動産部門の逆風により、来年の成長は引き続き鈍化するだろうと警告した。
世界最大の石油輸入国である中国は、2023年の国内総生産(GDP)予測を2.7%上方修正したが、その変更は今年の成長にはほとんど影響しないだろうとも述べた。
ロイター通信は今週、情報筋の話として、中国当局が来年に3兆元(4110億ドル)相当の特別国債を発行することで合意したと報じた。北京は低迷する経済を復活させるために財政刺激策を強化している。
しかし、米ドル高が原油価格に重しとなり、上昇幅を抑えた。米ドルは今四半期に約7%上昇し、米連邦準備制度理事会(FRB)が2025年の利下げペースの鈍化を示唆した後、主要通貨に対して2年ぶりの高値付近で推移している。
ドル高は、他の通貨を保有する人々にとって原油をより高価にする。
業界団体である米国石油協会(API)が発表した最新の米国在庫週次報告によると、先週の原油在庫は320万バレル減少したと、火曜日に市場筋が伝えた。API/S
トレーダーらは、米国エネルギー情報局(EIA)の公式在庫報告が減少を確認するかどうかを見守っている。EIAのデータは金曜日の午後9時(サウジアラビア時間)に発表される予定で、クリスマス休暇のため通常より遅い。
ロイター通信の調査によると、アナリストらは12月20日までの週の原油在庫は約190万バレル減少すると予想しており、ガソリンと留出油の在庫はそれぞれ110万バレル、30万バレル減少すると見られている。
ロイター