
東京:日産自動車は火曜日に、11年ぶりとなる年間営業損失の見込みを発表した。新型コロナウイルスにより自動車需要が落ち込むなか、同社は販売台数激減からの回復に苦慮している。
国内第2位の自動車メーカーである日産は、前回2月の営業利益850憶円との見込みから下方修正し、450億円(4億1970万ドル)の年間営業損失が見込まれると発表した。
前回の見通し650億円の黒字から950億円の純損失見込みに下方修正した。
日産は、1370憶円の営業損失を出した世界金融危機の2008年以来で最悪の業績を見込んでいる。
「会社の業績は主として新型コロナウイルスの影響で下降し続けています」と同社は発表で述べ、5月半ばに予定されていた年間決算報告と再建計画の発表を5月28日に遅らせるとした。
「収支をまとめるのにもう少し時間がかかることが予想され、現在、詳細な財務的影響を見直しています」としている。
世界の自動車メーカーは自動車販売台数の激減に身構えているが、日産は新型コロナウイルス流行前にすでに売上や収益の落ち込みで資金が底を突きそうになっており、失脚したトップのカルロス・ゴーン氏が果たそうとした積極的な拡大計画を撤回せざるを得なくなっていた。
パンデミックがさらに縮小への重圧に追い打ちをかけ、経営陣は会社の規模をはるかに縮小する必要があると確信し、年間販売目標台数を100万台削減することになりそうな再建計画を打ち出している。
火曜日に日産は、同社3月の世界販売台数は前年比43%の落ち込みとなり、結果として3月までの年間販売台数は480万台であったと発表した。これは2011年以来最悪の業績となる。
販売台数の落ち込みにより、同社5月の国内生産台数は前年同期から78%の削減を余儀なくされているとロイター通信が月曜日に報じた。
ロイター通信