

ドバイ:日本の人材会社リクルートのCEO、出木場久征氏は木曜日、世界経済フォーラムで、移民は先進国の正規市場の安定に重要な役割を果たしていると述べた。
リクルートのサービスには、Indeed、Simply Hired、Glassdorといった様々な求人関連検索エンジンがある。出木場氏によれば、イギリスやアメリカといった先進国の求人情報をクリックする労働者の多くは移民だという。
「過去5年間で、アメリカは400万人の労働者を増やしたが、その90%は移民だった。農家の68%は移民であり、接客業や工場労働者の30%は移民である」
「すべての先進国の政府で、より制限的な政策をとることが話題になっているが、移民はすべての先進国の市場で大きな役割を果たしている。移民の重要性は増している」と付け加えた。
同氏はさらに、現在では多くの雇用主が求人広告に英語を必須条件とせず、ビザのスポンサーになってくれると述べている。
「イギリスでは、3%の求人が英語を必要としていません」と彼は言い、スペインでも同じ傾向があり、雇用主はスペイン語を必要としていないと付け加えた。「これらは人口動態の変化とともに見られる傾向だ」
さらに彼は、AIが多くのデスクワークの仕事の将来を変えるだろうと述べ、多くのデスクワーカーは建設業などのブルーカラーの仕事をやりたがらないので、そのギャップを埋めるために移民が必要なのだと付け加えた。
「パンデミックの間、私たちはリモートワークが特権であることに気づきました。AIは多くの仕事を変えることができるが、主にホワイトカラー(デスクワーク)の労働者です。AIが生産性の向上に役立っているためか、(コンピュータープログラマーよりも)医療従事者の需要が70%~80%高い。リモートワークは重要ですが十分ではないので、何らかのAIロボットサイクルが必要ですが、それには時間がかかるでしょう」と述べた。
一方、出木場氏は、賃金が安いために若い人たちが建設や労働の仕事をやりたがらない理由も理解できるという。「仕事はたくさんあるし、政府は建設労働者になるよう訓練しているが、彼らはそれを望んでいない。もっと需要がある仕事だと評価すべきです。このようなポジションを埋めるためには、もっと賃金を上げる必要があります」と語った。
パネルには他に、南アフリカのエコノミスト、エリカ・クレーマー・ムブラ氏、国際移住機関事務局長のエイミー・ポープ氏、BairesDevの創設者であるナチョ・デ・マルコ氏も参加した。