
済州島:韓国は金曜日に開催されるAPECの主要会合の傍らでワシントンと関税協議を再開する予定だ。
ドナルド・トランプ米大統領が先月、ほとんどの相手国に対して爆弾のような関税を課したことで、世界貿易システムが懸念される中、APECを構成するトップエコノミーの通商担当大臣が韓国の済州島で会合を開いている。
AFPの記者は、一連の二国間交渉を行なっているグリア氏に会うため、閣僚たちが慌ただしく動き回るのを見た。
その中には中国の李成剛国際貿易代表も含まれていた。両者はジュネーブで会談し、90日間関税を削減することで合意したばかりだ。
韓国政府関係者がAFPに語ったところによると、グリア氏はまた、金曜日に韓国の安徳根(アン・ドクグン)通産相と会談する予定であり、ソウルはトランプ大統領の高率関税を回避するための協議で大きな進展があることを期待している。
両者は4月下旬にワシントンで会談し、韓国は関税撤廃を目的とした「7月パッケージ」を提案した。
昨年660億ドルの対米貿易黒字を記録した韓国は、ベトナム、台湾、日本に次ぐ黒字国であり、トランプ大統領の貿易戦争の重要な標的となっている。
輸出依存度の高い韓国は、ドナルド・トランプ大統領が4月初旬に発動した自動車に対する25%の関税によって大きな打撃を受けている。
自動車産業は韓国の対米輸出の27%を占めており、韓国の自動車輸出の半分近くを受け入れている。
トランプ大統領は先月、韓国の輸出品に最大25%の追加「相互」関税を課すと発表したが、その後7月上旬まで停止した。
ソウルの狙いは、アメリカの液化天然ガス(LNG)をより多く購入し、韓国が中国に次いでリードしている造船分野での支援を提供することを約束することで、この会談を活用することだ。
金曜日、グリア氏は韓国最大の造船会社を所有するHDヒュンダイの鄭基善副会長に会った。
HDヒュンダイは声明の中で、この会合がアメリカの通商代表が韓国の造船業界の関係者に会う初めての機会となったと述べ、アメリカの造船会社ハンティントン・インガルス・インダストリーズとの協力について議論したと付け加えた。
グリア氏はまた、米海軍艦艇の保守・修理・オーバーホール・サービスを提供する韓国の造船会社ハンファ・オーシャンのCEOにも会うことになっている。
ハンファ・オーシャンの株価は金曜日の午前中に3%近く上昇し、HDの現代重工業は3.6%も上昇した。
AFP