
クアラルンプール:サウジアラビアの石油大手アラムコ社の最高経営責任者(CEO)は月曜日に開催されたエネルギー会議で、紛争が発生する時期には石油とガスの重要性を過小評価してはならないと述べた。
アラムコのアミン・ナーセル最高経営責任者(CEO)は、クアラルンプールで開催された「エネルギー・アジア会議」にビデオリンクで参加し、スピーチを行った。
先週、イスラエルがイランの核兵器開発を阻止するためとしてイランを攻撃し、石油価格は急騰した。週末にかけて戦闘は激化した。
「(歴史は)紛争が発生した場合、石油とガスの重要性を過小評価してはならないことを私たちに教えている」とナーセル氏は述べた。
イスラエルとイランの戦闘について直接言及はしなかったが、「エネルギー安全保障に対する脅威が世界的な懸念を引き続き引き起こしている中、私たちはこれをリアルタイムで目撃している」と述べた。
ナーセル氏はまた、経験から、新しいエネルギー源は古いエネルギー源に取って代わるものではなく、その組み合わせに追加されるものであることが明らかになっていると述べた。同氏は、ネットゼロ排出への移行には最大 200 兆ドルの費用がかかり、再生可能エネルギー源は現在の需要を満たしていないと述べた。
その結果、エネルギーの安全保障と手頃な価格は、ついに持続可能性と並んで移行の主要な目標となった。と述べた。
アラムコはサウジアラビア経済の中心的存在であり、石油輸出によって王国の収入の大部分を稼ぎ、野心的な「ビジョン 2030」の多角化推進に資金を提供している。
ロイター