
東京:日産自動車の株価は、第2位の株主であるメルセデス・ベンツが、日産自動車が保有する約3億4600万ドル(3.8%)の株式を売却すると発表したことで、約6%下落した。
この株価下落は、日産が関税と主要市場である米国と中国での販売台数減と戦い、6月までの3ヶ月間で5億3500万ドルの損失を計上したことから、日産の再建の見通しに対する投資家の懐疑的な見方を浮き彫りにしている。
4月に就任したイバン・エスピノーサ最高経営責任者(CEO)は、収益性を回復するための抜本的なリストラ計画を発表した。この計画には、2027年度までにグローバル生産能力を350万台から250万台に、製造拠点を17から10に削減することが含まれている。
日産株は、月曜日の終値363円から約6%下落し、7月上旬以来の急落を記録した。
日産はコメントを控えた。
月曜日、メルセデスの広報担当者は、2016年に年金資産に譲渡された日産の株式は戦略的に重要ではなく、売却計画はポートフォリオの一掃であると述べた。
エスピノサ氏は先月末、日産はまだ回復の初期段階にあるが、コスト削減は進んでいると述べた。
日本第3位の自動車メーカーは2021年初め、経営難を克服するために、当時ダイムラーAGだったメルセデスの株式1.5%を売却した。
ロイター