
【第1部】日経平均株価は前日比160円52銭高の2万2306円48銭、東証株価指数(TOPIX)は9.57ポイント高の1552.33と、ともに続伸した。6月の雇用統計の急速な改善を背景とした米国景気回復への期待から買われた。
61%の銘柄が値上がりし、35%が値下がりした。出来高は9億8246万株、売買代金は1兆6954億円。
業種別株価指数(全33業種)は電気機器、小売業、銀行業などが上昇し、食料品、陸運業、空運業は下落した。
個別では、東エレクが昨日に付けた上場来高値を大幅に更新し、村田製、アドバンテスも買われ、信越化、SUMCOも値上がりした。ソフトバンクGの買いが厚く、ファーストリテは小幅高。クスリのアオキが急騰し、神戸物産、ニトリHDはしっかり。半面、トヨタが売られ、日産自は弱含み。三井物が下げ、三菱商も軟調。JR東海が下落し、ANAは緩んだ。
【第2部】反発。クレアHDが値を飛ばした。東芝はしっかり。半面、ピクセラ、日アビオが売られた。出来高2億2794万株。
▽プラス圏で推移
3日の東京株式市場は、6月の米雇用統計の上振れを受けて米景気回復への期待が強まり、電子部品株を中心に値上がりした。午前の取引終了後、東京都内の新型コロナウイルス感染者数が2日に続いて100人台になる見通しだと報じられたが、売りを急ぐ様子はなく、日経平均株価は終日プラス圏で推移した。
外国為替相場の落ち着きに加え、東京市場の取引時間中、中国・上海をはじめとするアジア主要市場の株価が堅調だったことも、東京市場の株価を支えた。3日の米国市場が休場のため、海外投資家による売り物が細った。一方、「個人投資家の注文とみられる小口買いが継続的に入ったため、日経平均は値を保った」(銀行系証券)との指摘があった。
225先物は大阪夜間取引の安値を70円下回る2万2120円(前日比60円安)まで下げた後、買い戻された。オプション7月きりはコール、プットともに値下がりした。
JIJI Press