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ヨルダン国会、憲法改正をめぐり大荒れ
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29 Dec 2021 01:12:14 GMT9
29 Dec 2021 01:12:14 GMT9
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- ののしり合い殴り合う議員たち
レイド・オマリ
アンマン： ヨルダン下院では28日、賛否の分かれる憲法改正案をめぐり議論が紛糾し乱闘騒ぎが起きた。
あっという間に数名の議員たちが殴り合いを始めた。アブドゥル・カリム・ドゥミ下院議長とスレイマン・アブ・ヤヒヤ副議長は、口論となり互いを激しく非難した。アブ・ヤヒヤ副議長はドゥミ議長が「議会を取り仕切る能力がない」と非難した。
収拾がつかず、議員経験の最も長いドゥミ議長は30分の審議延長を余儀なくされた。
28日の審議は憲法改正案に関する討議から始まったが、直後に紛糾した。改正案では「女性のヨルダン人」という文言が、ヨルダン人の権利と義務を定める憲法第2条の序文に追加されていた。
一部議員、特に女性議員たちは、今回の改正によりヨルダン国民の間に性別に基づいた差別が生じると主張している。
法務委員会のアブドゥルミュニム・オダット委員長は改正案を擁護し、「ヨルダン人女性」という文言では憲法に新しい規定を追加できず「言語上の平等」という結果しか生まれないと述べた。
しかし、オダット委員長は発言の中断を余儀なくされた。多数の議員が改正案に反対し怒鳴り声を浴びせ「女性のヨルダン人」という文言を削除するよう要求したからだ。
アブ・ヤヒヤ副議長は、事態を収拾するためドゥミ議長に審議を延長するよう求めたが拒否されこう発言した。「あなたには議会を取り仕切る能力がない… 無能だ」ドゥミ議長は激怒して、アブ・ヤヒヤ副議長に「黙れ、議場から出ていけ」と応酬した。
すると収拾がつかなくなり、審議は大混乱となった。
ヨルダン政府は合計30の憲法改正案を下院に提出している。改正案では、国王を議長とする国家安全保障・外交政策評議会を設置するとされている。
下院法務委員会では政府提出の改正案を修正し「国王が議長を務める」という文言を削除した。
法務委員会では、憲法上国王は国家元首と行政の長を兼務するため「この文言は必要ない」とされた。
さらに法務委員会では、女性に関する改正案が「女性の権利を擁護し」「社会を構築する上での女性の積極的な役割を増やし」権利・義務・社会正義・機会均等の原則に従い、女性差別を完全に撤廃する内容だとされた。
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