
東京:2日の日経平均株価は、米国の製造業景況感指数が高水準となり、世界経済がCOVID-19のパンデミックからの回復への道を歩んでいるという期待が高まるなか反発した。
安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選を巡っては、菅義偉官房長官が優勢との見方も株価を押し上げた。
アナリストの間では、菅氏が新首相になれば、安倍政権の経済政策や金融政策が維持される可能性が強まるため、相場の支援材料になっているとの見方が多い。
日本時間11時4分(GMT 2時4分)現在、日経平均株価は0.31ポイント高の2万3209円27銭まで上昇。東証株価指数(TOPIX)は0.2ポイント高の1,619.05となっている。
TOPIXコア30の中で最も上昇した銘柄は、電子部品メーカーの村田製作所で2.68%、次いで産業用ロボットメーカーのファナックが2.49%上昇している。
1日に発表された8月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数は約2年ぶりの高水準となり、日本の資本財分野の相場を押し上げた。
TOPIX 30の中で値下がり幅の大きい銘柄は、アステラス製薬が2.07%、次いで携帯通信会社のKDDIが1.15%の下落となっている。
日経平均の値上がり銘柄数は82、値下がり銘柄数は136だった。
東証1部の売買高概算は4億3000万株。過去30日間の平均は11億6000万株だった。
ロイター