
東京:日本の製造活動は10月も落ち込んだ。民間部門の調査が金曜に示し、世界のコロナウィルス感染者数が再び増加していることが、この世界第3位の経済に与えた影響を強調した。
製造の縮小はさらに長引くリスクにさらされている。新たな感染が、貿易依存経済に対する輸出主導の回復期待に冷水を浴びせているためだ。
auじぶん銀行日本製造業購買担当者指数(PMI)速報値は前月の確定値47.7からわずかに上昇して48.0となり、縮小と拡大を分けるしきい値である50.0を18ヶ月連続で下回った。
このPMI調査はいくつかの明るい材料も示した。落ち込みのペースは1月以来最も緩やかなものとなり、全体的な生産と新規受注は安定化により近づいた。
しかしデータは、10月のサービス部門の活動が前月よりも速いペースで縮小したことも示し、全体としての民間部門の状況に影を落としている。
「日本の民間部門は足元の状態が弱いまま第4四半期を開始した」と、調査をまとめるIHSマークイットで主席エコノミストを務めるバーナード・オーは述べた。
「景気回復のペースは緩やかで、今後数ヶ月は変わらないかもしれない。COVID-19感染者数が世界中で再び増加していることが、日本の経済活動、特に外国と直面する部門の活動にとって重しとなる可能性があるからだ」と、彼は言う。
日本のメディアは、菅義偉首相が感染の新たな波のリスクに直面して落ち込んでいる消費者心理を活気づけるため、政府に対し来月にも景気刺激策をまとめるように指示したと報じた。
PMI調査は、auじぶん銀行サービス業PMI指数速報値が、季節調整済みの数値として前月の確定値46.9から46.6に下がったことを示した。
製造業とサービス業の両方を含むauじぶん銀行日本複合PMI速報値は前月とほぼ変わらず、9月の確定値46.6からわずかに上昇して46.7となった。