
東京: 2020年11月24日、日本銀行の黒田東彦総裁は新型コロナウイルスのパンデミックによる深刻化する経済的痛みの深化から生じる可能性のある新たな金融不均衡と金融部門の苦境に警戒するよう政策立案者に促した。
黒田氏によると、迅速かつ包括的な調整により、世界中の中央銀行と政府は、新型コロナウイルス感染症による経済ショックが金融危機を引き起こすのを防ぐことに成功した。
国際通貨基金(IMF)と東京大学が共催したイベントで黒田氏は、先行きの「不確実性」を考えると、政策立案者は現在の景気刺激策を維持しなければならないと発言した。
財政危機を乗り越えた後、企業と家計は金融部門に新たな痛みを与える可能性のある利益と収益の低迷に直面するかもしれないと付け加えた。
黒田氏は、「長期的には、新たな金融不均衡のリスクも念頭に置く必要がある」と述べ、1990年代後半の日本の金融危機の際に銀行の過剰債務が長引く景気後退を引き起こしたと述べた。
日銀を含む世界中の政府と中央銀行は、新型コロナウイルス感染症によって引き起こされた経済的打撃を和らげるために、大量の刺激策を展開し、市場にお金を溢れさせた。
アナリストは、このような動きを短期的には必要なステップと見なしているものの、異常な支援を長期間継続すると、市場の歪みや過剰なリスクテイクが発生する可能性があると警告する者もいる。.
ロイター