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日立、1兆円で米IT企業買収=海外でデジタル事業強化

日本のエレクトロニクスメーカー、日立製作所のブースには、東京のエコフェアに来場者が集まりました。(AP/ファイル)
日本のエレクトロニクスメーカー、日立製作所のブースには、東京のエコフェアに来場者が集まりました。(AP/ファイル)
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01 Apr 2021 12:04:34 GMT9
01 Apr 2021 12:04:34 GMT9

日立製作所は31日、米IT企業グローバルロジック(カリフォルニア州サンノゼ)を買収すると発表した。買収額は96億ドル(約1兆368億円)となる見込みで、日立の企業買収としては過去最大級。海外でデジタル関連事業を強化するのが狙い。7月末までの買収完了を目指す。

 グローバル社は、米国やインドなど世界14カ国に拠点を置く。企業のデジタル化を支援するサービスを手掛け、400社超の顧客を持っている。

 日立の東原敏昭社長は31日、オンライン形式で記者会見し、「(デジタル事業の)グローバル展開を加速するための買収だ」と説明した。グローバル社の技術や人材、顧客基盤を取り込み、デジタル事業の海外での売上高比率を現在の3割程度から5割超に高める考えだ。 

 日立は、IoT(モノのインターネット)技術を駆使したデジタル事業を軸に収益力を強化しており、グループ事業の再編を進めている。再編は2021年度までに終える計画で、IT分野で1兆円規模の投資を実施する方針を示していた。エネルギー事業も柱の一つで、日立は20年7月に傘下に収めたスイス重電大手ABBの送配電事業の買収にも1兆円超を投じた。

 一方、デジタル事業と相乗効果が小さい分野については売却を進めている。20年には昭和電工に日立化成(現昭和電工マテリアルズ)を譲渡。上場子会社として残る日立金属と日立建機についても売却手続きを進めており、米投資ファンドなどと協議している。

JIJI Press

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