
住友生命保険の高田幸徳社長は3日までにインタビューに応じ、全国の営業管理職を含めた女性管理職の割合を2025年度末までに50%に引き上げる方針を明らかにした。20年度は39%だった。高田氏は「管理職に登用するだけでなく、仕事と生活のバランスが取れるよう積極的に応援したい」と強調した。
現在の女性管理職の内訳は、本社・支社の内部管理職が22%、全国の営業管理職が51%。同社は在宅勤務やフレックスタイム制度、総労働時間の削減などを通じて、仕事と家庭生活を両立しやすい環境づくりを進めている。キャリアプランの相談などを通じて、意欲・能力のある女性社員の幹部登用を進める考えだ。
また、4月から社長直轄の「人財共育本部」を設置。女性や若手、専門人材などの特性に合わせて育てたい人材像を明確化し、横断的に育成することで会社の成長力につなげる狙い。高田氏は「社員の挑戦を応援することで顧客へ提供する価値を高めたい」と述べた。
高田氏は7年ぶりのトップ交代で1日に就任した。
JIJI Press