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ドバイ:サウジアラビアの非石油民間部門は第 1 四半期末に拡大したが、成長の勢いは年初と比べると鈍化した。
IHSマークイットが発表した3月のサウジアラビアの購買担当者景気指数は53.3だった。2月の53.9から低下したことになるが、中立水準である 50 を超えていることから、景気は依然として拡大していることになる。
報告書によると、サウジ企業では生産量と購入量において引き続き増加が見られ、非石油民間部門の業績の好転は比較的堅調だった。
IHSマークイットのエコノミストであるデビッド・オーウェン氏は、「1月のデータで売上高の大幅な伸びが明らかになったことから、2021年第1四半期の公式データには企業活動の改善が反映されているはずだ」と述べている。
サウジアラビアでは雇用者数がほぼ安定しており、「これはつまり、新型コロナウイルスの感染拡大以前から、サウジ労働市場がパフォーマンスにおいて最高の市場の一つだということを示すものだ」と述べた。
新型コロナ・パンデミックの影響で、世界的に企業の成長が抑制され続けており、湾岸諸国の経済も原油価格やインバウンド観光への影響に苦しんでいる。
IHSマークイット社によると、3月は3か月ぶりにリードタイムが長くなり、サプライヤーに対するプレッシャーが高まっていることを示す兆候が見られたという。
コロナ規制によりグローバルサプライチェーンが引き続き苦戦するなか、リードタイムが長いのは原材料の出荷が遅れているからだとする企業もある。
その結果、投入物価格の上昇が加速し、インフレ率も4か月ぶりに穏やかではあるものの上昇に転じた。
今回のパネル調査回答企業の約11%が今後1年間の成長を予測しており、約87%の企業が生産量の横ばいを予測している。