
アラブニュース
サウジアラビア証券取引所(タダウル)に上場された企業が2020年、資本的支出(CAPEX)に1770億サウジリヤル(SR)(470億ドル)を支出し、これは王国の国内総生産(GDP)の約7%に当たることが分かった。
ドバイに拠点を置く調査ポータル「アワラン」の報告書によると、昨年、新型コロナウイルスの流行でサプライチェーンが崩れ、資本的支出は14%減少したが、部門別に影響が異なることが分かった。
最も大きな打撃を受けたのはエネルギー、娯楽、不動産開発、消費者サービス、耐久財、観光、メディアだった。しかし、通信、銀行、保険、運輸、公共サービス部門では資本的支出が増加した。
支出面ではサウジ・アラムコが2020年1010億SRで1位を占め、サウジ電力会社(230億SR)、サウジ基礎産業公社(SABIC)(150億SR)がそれに続いた。
電気通信分野ではサウジ電気通信会社(STC)が2020年に資本プロジェクトに90億SRを投入し、同部門の総設備投資額の約65%を占めた。
サウジ国立銀行は銀行部門で最大の支出を行っており、同部門の総資本金の21%に当たる11億SRを支出した。
スレイマン・アルハビブ・メディカルグループは7億5800万SRでヘルスケア部門を支配し、ジャバルオマールは3億5600万SRで不動産部門投資1位、アルマールは9億4400万SRで食品部門をリードした。
報告書はまた、2021年以降、資本的支出がさらに拡大すると予測し「今後数年間、サウジの主要上場企業の設備投資と経済成長の加速が予想され、ネオム、紅海プロジェクトなど新分野と主力事業への投資が大幅に増加するものとみられる」と述べた。
サウジ・アラムコの金融・戦略・開発担当シニアバイスプレジデント、ハリド・アルダブバグ氏は3月、「2021年の資本的支出が前年比約30%増の1310億SRに増加すると予想している」と述べた。