
アラブニュース
リヤド:サウジ基礎産業公社 (SABIC) は、原油価格の上昇のなか、前四半期よりも高い価格でより多くの化学製品販売を記録したことで、第2四半期の利益が急増したことを報告した。
SABICは、サウジ証券取引所への提出書類で、6月末までの3か月間に売上高が13%増の424.2億サウジアラビア・リヤルとなり、純利益は57%増加して10年来の高水準となる76.4億サウジアラビア・リヤル(20.4億ドル)に達したと伝えた。
この中東最大の石油化学製品メーカーは、前年同期は売上高が548.1億サウジアラビア・リヤルで32.7億サウジアラビア・リヤルの損失を出したのに対し、今上半期は799.5億サウジアラビア・リヤルの売上高で125.1億サウジアラビア・リヤルの利益を計上した。
第2四半期の販売価格は、今年の第1四半期と比較して10%上昇し、販売量についても3%増加した。上半期の販売価格は前年に比べて48%上昇し、販売量は2%減少した。
SABIC副会長兼最高経営責任者のユセフ・アブドゥラ・アル・ベニヤン氏は、サウジ証券取引所に対する声明の中で、「第2四半期のSABICの業績は堅調で、2021年第1四半期に見られた利益率の改善が続いている。これは、世界経済が回復への道を歩み続けるなか、原油価格の上昇および当社主要製品のほとんどにおける健全な需給バランスに支えられた販売量と価格の上昇によるもであった」と述べている。
SABICは、サウジアラムコがSABIC株の70%を取得した2020年6月以降、購買力の統合、倉庫およびロジスティクス施設の共有によって、2億3000万ドル相当のサウジアラムコとの相乗効果を達成した。