
ニューヨーク:米オンライン決済大手のペイパルは9月7日、日本のオンラインクレジット専門企業であるペイディを27億ドルで買収すると発表した。これは、「Buy Now Pay Later」(後払い)分野の発展に向けた新たな兆しであるだろう。
2008年に東京で設立されたペイディは、オンラインショップのオーナーに対して、利用者がクレジット払いや分割払いを行えるようにするサービスを提供している。
現在600万人の顧客を誇る同社は、ゴールドマンサックスやペイパルのプライベートエクイティ部門であるペイパル・ベンチャーズなどの投資者から、すでに約4億ドルを調達していた。
9月7日に発表された声明によると、後者は買収のために「主に現金」で3000億円(27億ドル)を用意したという。
両社は、必要な規制当局の承認を条件として、2021年第4四半期にこの取引が完了すると予想している。
買収後もペイディはブランドを維持し、同名で事業を継続する。
両社はすでに4月に提携を結んでおり、日本のペイディ利用者は、決済方法にペイパルを使用している世界中の全電子商取引業者からクレジットで購入することができるようになっていた。
9月7日に発表された今回の取引は、「Buy Now Pay Later」(後払い)企業の発展の裏付けとなっている。
8月末、アマゾンはアファーム・ホールディングスとの提携を発表している。この提携により、利用者は50ドル以上の購入から分割払いが可能となった。
ペイパルによると、同社が2010年から事業を展開している日本では、アクティブなアカウントは430万を超えるとのことだ。
ロイター