
アラブニュース
リヤド:ブルームバーグがつかんだ情報によると、サウジアラムコが世界最大規模の非在来型ガス田を国外投資家に開放するという大胆な策を検討している。
石油依存脱却の一環として、国営企業のアラムコは、同ガス田の1100億ドル規模の事業の資金調達を目指している。
同社はコンサルタントと相談の上、ジャフラの広大なガス田のために新規の株式や債権の発行を模索しているという。秘密の情報を扱っているため、コンサルタントは匿名を希望している。
アラムコは潜在的な投資家との予備交渉に入っており、その中には大手の業者も含まれているようだ。検討はまだ初期段階であり、アラムコが最終的に、別の方法でジャフラの開発資金を確保する可能性もあるとのこと。
ジャフラには推定約200兆立方フィートという豊富なガスが埋まっており、アラムコは2024年のガス生産開始を予定している。ガス生産を増やして原油輸出への依存を減らそうとしているサウジアラビアの首脳陣にとって、ジャフラの開発は優先課題だ。
ジャフラの交渉がまとまれば、アラムコにとっては、初期の油田・ガス田開発に国外投資家の参入を認める稀有な事例となる、とブルームバーグは報じている。