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イスラエル軍、ガザ戦争は2024年中続くと警告

イスラエルとパレスチナのイスラム主義組織ハマスの対立が続く中、ガザ中心部との境で活動するイスラエルの装甲兵員輸送車(APC)。2024年1月1日、イスラエル南部。(ロイター)
イスラエルとパレスチナのイスラム主義組織ハマスの対立が続く中、ガザ中心部との境で活動するイスラエルの装甲兵員輸送車(APC)。2024年1月1日、イスラエル南部。(ロイター)
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02 Jan 2024 05:01:11 GMT9
02 Jan 2024 05:01:11 GMT9
  • ハマスに近い情報筋によると、エジプトの3段階計画の提案は、一時的な停戦、パレスチナ人捕虜の段階的解放、そして最終的な戦争終結だという

パレスチナ自治区のガザ地区: 1月1日、容赦ないイスラエル軍の砲撃がガザを揺るがし、軍報道官は、包囲された同地域のハマス支配者に対する戦争は2024年中続くと警告した。

イスラエルのヨアフ・ガラント国防相は1日、ガザ地区の部隊を訪問し、声明の中で、戦争の引き金となった10月7日のハマスによる攻撃で打撃を受けた、国境沿いの地域の住民の「生活は元に戻る」と誓った。

ガザ地区南部では、ラファへの攻撃後に煙が立ちのぼる様子や、その北のハーン・ユーニスへの攻撃で負傷したパレスチナ人たち(子どもたちを含む)が、同市のナセル病院に運び込まれる様子を、AFPテレビが放映した。

ガザ中心部のデイル・アル・バラでは、住民が被害状況を調べ、瓦礫の下の生存者を探していた。

イスラエル軍のダニエル・ハガリ報道官は、軍は「今年中続く」「長期戦」に備えていると述べた。

ハガリ報道官はその後、30万人のイスラエル予備兵の一部が「徐々に」解放されると述べた。

激しい砲撃と空爆がガザ全域で報告され、保健省は、ガザ北部のジャバリアで1日に爆撃された家の瓦礫から、同じ家族の15人の死体が発見されたと発表した。

「人生最悪の年です」。2023年が終わろうとする中、サミ・ハモウダさん(64)はAFP通信にそう語った。

「新しい日が開けるたび、前日と同じことの繰り返しです。爆撃、死、大量殺戮です」

ハマスが支配するガザ地区で戦闘が激化する中、イスラエル最高裁は1日、戦争前に大規模な抗議を引き起こした、物議をかもす政府による司法改革の重要事項を非合法と裁定した。

ベンヤミン・ネタニヤフ首相の戦時内閣には、分裂を招く改革案の凍結を条件に入閣に同意した元敵対勢力が含まれている。

AFP通信の公式集計によると、ハマスによる10月7日のイスラエル攻撃をきっかけに勃発した史上最も血生臭いガザ戦争の結果、約1140人が死亡しており、その大半が一般市民である。

イスラエル当局によれば、武装組織ハマスは10月7日に約250人を人質に取り、今もその半数以上がガザに残っている。

イスラエルはハマス掃討を誓い、懲罰的報復攻撃を開始した。ガザの広大な地域は廃墟と化し、ガザ保健省によれば、大半が女性や子どもから成る、少なくとも2万1978人が死亡した。

イスラエル軍によれば、イスラエル、米国、欧州連合(EU)が「テロ組織」と指定するイスラム過激派組織ハマスとの戦いで、ガザ地区内で173人の兵士が死亡した。

ハマスは2024年の開始を印づけるロケット弾を真夜中にイスラエルに向けて発射し、それを「市民大量殺戮への返答」と呼んだ。

テルアビブにいたAFP通信の記者は、ミサイル防衛システムが頭上でロケット弾を迎撃する様子を目撃した。

ガザ北部の目撃者たちは、ガザ市とその周辺のいくつかの地域からイスラエル軍が撤収するのを見たとAFP通信に語ったが、恒久的な撤退ではなく、部隊の再配置に向けたものと思われる。

ハガリ報道官は、「戦争が継続し」、予備兵も含めてイスラエル軍が「引き続き必要とされる中」、「ガザでの部隊配置計画を調整している」と述べた。

イスラエルが戦争開始時に包囲して以来、ガザの人々は食料、水、燃料、医薬品の悲惨なまでの不足に直面しており、それらを受け取る手段は支援トラック以外にない。12月31日に約120台の支援トラックが現地入りした。

国連によれば、ガザ地区の人口の85%が避難を余儀なくされているという。

ガザ市から避難している43歳のパレスチナ人、モスタファ・シェンナルさんは南部国境の町ラファでAFPの取材に応じ、「生活環境はただ、絶望的」だと語った。

コーヒーを売るシェンナルさんは、「価格の高騰」のせいで収入が激減していると訴えた。

「以前は大きなカップ2杯分のコーヒーを1シェケル(0.28ドル)で売っていました」。今ではそれは「小さなカップ1杯分」の値段で、ガザの多くの人々は「それさえもなかなか入手できない」のだという。

ラファで瓦礫のただ中に店を構える理容師のタメール・アル・シャールさんは、このあたりも空爆されたが、「頑張ってサロンを片付けました。大丈夫です。自分と家族を養っています」と言う。

刃物は入手困難で、電源については、「小さなソーラーパネルを持っています」とシャールさんは言う。そして付け加えた。「神様が一刻も早く解決策を見つけてくださいますように」

イスラエルではガラント国防相が、ガザ国境付近の町や村の住民(大半が10月以降に避難してきた)は「まもなく家に戻れるだろう」と述べた。

国際社会の調停者たちは、新たな停戦に向けた努力を続けている。

ハマスに近い情報筋によると、エジプトの3段階計画の提案は、一時的な停戦、パレスチナ人捕虜の段階的解放、そして最終的な戦争終結だという。

ハマスと共闘する「イスラム聖戦」は12月30日、パレスチナ諸派が提案を検討中で、「数日以内に」回答するだろうと述べた。

占領地のヨルダン川西岸地区では暴力が激化しており、10月以降300人以上のパレスチナ人がイスラエル軍や入植者によって殺害されている。

イスラエルの監視団体イエシュ・ディーンは1日、1967年からイスラエルの占領下にある同地域の入植者による暴力について、2023年は「事件件数においても、その激しさにおいても」、史上「最も暴力的」な年だったと述べた。

イスラエルの2人の極右大臣、べザレル・スモトリッチ氏とイタマル・ベングビール氏は12月31日以降、ユダヤ人入植者に対し、2005年にイスラエルが一方的に撤退したガザに帰還するよう呼びかけている。

両大臣はそれぞれ、イスラエルはガザに住む約240万人のパレスチナ人の移住を「奨励」すべきだと述べた。

ガザの戦争はまた、より広範な地域紛争への懸念を高めている。ハマス支持を表明する近隣諸国の過激派グループのほとんどはイランの支援を受けており、敵対関係が再燃している。

イランの通信社タスニムは1日、軍艦アルボルズの紅海入りを報じた。紅海は国際的に重要な海上ルートで、イランの支援を受けるイエメンの反政府勢力フーシ派の攻撃を阻止すべく、アメリカ主導の海上連合が展開している。

イスラエルはさらに1日、無人機(ドローン)発射未遂を受け、過激派組織ヒズボラと戦うため、レバノンを攻撃したと発表した。

AFP

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