

ディーマ・A・クデイル
ジェッダ:サウジ・グリーン・イニシアティブの最後のイベント、中東グリーン・イニシアティブが25日に開催される予定で、地域の持続可能なロードマップを作成し、グリーンへの移行やグリーン政策によるソリューション、SGIの目標に対する金融部門の貢献や、国際的視点による知見などに光を当てる。
これには、複数の国の首脳が出席する予定で、主な講演者には、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子、米国のジョン・ケリー気候担当大統領特使、アミナ・モハメド国連副事務総長、ブラックロックのラリー・フィンクCEO、HSBCグループのノエル・クイン最高経営責任者、ブラジルのBTGパクチュアルのシニアパートナー、アンドレ・エステベス氏などが含まれる。
今年これまでに、皇太子は、サウジと中東の両グリーン・イニシアティブが、サウジ・ビジョン2030に沿って過去数年間にサウジで行われてきた環境の取り組みを継続するものであると強調している。
これら2つのイニシアティブは、気温の上昇から砂嵐、低い降雨量、砂漠化に至るまで、同国が直面してきた環境課題に対処するサウジの強い意欲を示している。
SGIとMGIは、合わせて500億本の植樹を行うと共に、中東地域を世界の炭素排出削減目標の10%以上の達成に向けて進ませることも目指している。
SGIは、大部分が化石燃料の燃焼によって生じている温室効果ガスの排出量を2060年までに実質ゼロにすることを目指している。
サウジアラビアは、炭素排出量実質ゼロへの移行は、「世界のエネルギー市場の安全性と安定性を高める上でのサウジの主導的役割を維持する形で実現される」としている。
ムハンマド・ビン・サルマン皇太子は23日、2060年までの「実質ゼロ」実現計画を発表しながら、この動きはサウジの開発計画に沿ったものであり、「世界のエネルギー市場の安全性と安定性における同国の主導的役割を維持し、強化しながら行われるものだ」と語った。
サウジは、2030年までに国内経済で削減する二酸化炭素の量を2倍にし、年間2億7800万トンの汚染物質を削減することを約束している。
「1つの地域としては、我々は常に厳しい気候条件と共に生きなければならず、その軽減と適応の両面で革新を続けなければならない」と、スルターン・ビン・アフマド・アル・ジャーベル博士がリヤドで開かれたCOP26のフォーラムで述べた。
「UAEは、サウジアラビアのリーダーシップと国民、特に若者が、このような画期的で大胆かつ長期的な戦略的イニシアティブを取っていることを大いに称賛する。これは、この地域における野心のパラダイムシフトを表すものだ」と、同大臣は述べた。
SGIは、植被率の向上、二酸化炭素排出量の削減、汚染や土壌劣化の対策、海洋生態系の保全を目指している。