
ダマスカス---- 火曜日に、闇市場のシリアポンド価格が一部の両替商で1ドルあたり1,000まで落ち込み、暴落する通貨の底値新記録を更新した。
急落は隣国レバノンにおける流動性の危機の高まりの最中に起こった。外貨は長い間、レバノンを経由して、厳重な制裁措置下にあるシリアの政府管轄地域に流入している。
シリアの首都ダマスカスのとある両替所の話によれば、初めてのことだが、火曜日に闇市でドルを1,000ポンドで売ったとのことだ。
専門のウェブサイトは1ドル975ポンドで変動率を設定した—— 中央銀行が自らのウェブサイトに投稿した公定歩合、434シリアポンドの2倍以上である。
2011年の開戦時の為替レートは1ドル48ポンドだった。
ダマスカスの旧市街で、匿名希望のトレーダーは、食料品から交通費まで、ここ数週間ですべての物価が上昇したと語った。
そのトレーダーは話した。「ここ2ヶ月で物価は2倍になりました」。
闇市では、「皆が自分の商品の値段を新しい対ドル為替レートに照らして決めています」と彼は説明した。
シリアの分析家、サミュエル・ラマニは、2017年10月にレバノンで反政府抗議活動が勃発して以来、ポンドは30%下落していると話した。
抗議活動以来、景気低迷は加速しており、ドルに飢えたシリアの事業の経済・金融の生命線の役割を果たしてきたレバノンでは、流動性の危機はさらに深刻化している。
シリアにおける西側の制裁が戦争中に強化されるに連れ、シリアの多くの人々は隣国レバノンで開業するようになってきている。銀行に資金を溜め込み、シリアを輸入経路として利用した。
しかし、レバノンの銀行は、夏の間、ドルの引き出し制限を導入し、シリア市場へのドルの供給を抑制した。
ラマニは「レバノンの銀行はシリア経済にとって重要です。米ドルを入手する裏口をシリアに提供しているからです」と述べた。
「シリアの実業家たちの現場の声によれば、シリアの経済危機は、抗議活動の結果、レバノンの経済危機よりもむしろひどいように見えます」と彼は話した。
ダマスカスの別の地域では、レバノンからコンピューターや携帯電話を輸入・販売している店の30歳の店員が、店が全商品の値上げを余儀なくされたと話した。
「最終的にこれが市場に影響して、新しい価格設定のために、ほとんどの人は支払いができなくなるでしょう」と若い店員は話した。
「私たちは崩壊が進むことを恐れています」と彼は言い添えた。
シリアの8年にわたる内戦が国の経済に打撃を与え、外貨預金を使い果たしたのだ。
一連の国際制裁は、2011年の開戦以来、バッシャール・アサド大統領の政権とその関係者の実業家たちを標的にしてきた。
当局は、2011年以降、シリアの石油・ガスのセクターが740ドル強の損失を被ってきたと見積もっている。
国連は、紛争に起因する戦争の破壊被害は4,000億ドル強と見積もっている。
この紛争は、それだけでなく、37万人の人々の命を奪い、数百万人以上の人々の住処を奪った。
AFP通信