
リナト・ガイヌリン
モスクワ:共同石油データイニシアティブ(JODI)のウェブサイトに掲載された公式データによると、サウジアラビアの9月の原油輸出量は、5ヶ月連続で増加した。
同データによると、サウジアラビアは9月、日量652万バレルの原油を輸出し、8月から1%、昨年9月から8%の上昇を示した。
増加の背景には、需要の増加や、OPECプラスで合意された原油減産に基づく自発的な生産抑制が徐々に緩和されつつあることなどがある。
今年の4月から9月までの間、原油輸出量は15%近く増加した。
JODIのデータによれば、9月にサウジアラビアの油槽所から輸出された原油と石油製品を合わせた総量は、日量784万バレルに達した。
原油輸出の増加は、原油生産量が最も少なかった4月の日量8134万バレルから5ヶ月連続で増加し、9月の9662万バレルへと約19%の上昇を示したパターンと近似している。
前年比では、原油生産量は同期間、7.6%増加し、輸出量は7.4%増加した。
製油量は、8月に過去11ヶ月間で最高の日量252万バレルを記録した後、9月に1.2%減少し、日量249万バレルとなったが、前年9月と比較すると5.8%増加した。
公共サービスに直接使用された9月の原油量は、8月の日量65万4000バレルから17%減り、日量54万3000バレルを記録した。前年比でも11.7%減少した。
一方、今年度の9月までに発電所で直接使用された平均原油量は昨年同時期の日量45万4000バレルから若干増加し、47万3000バレルとなった。
9月の原油貯蔵量は、史上最低量を記録した8月の1億3316万バレルから2.5%回復し、1億3654万バレルを示した。
年度内の貯蔵量平均は9月時点で、1億3500万バレルであり、前年同時期は1億5013万バレルだった。