
アラブニュース
コミュニティ・ジャミール・サウジは、実践的なスキルを高め、時間、労力、費用の無駄を省くトレーニングプログラムを提供する取り組みの一環として、ジェッダ教育総局およびFour Principlesと協力し、サウジの学校に「カイゼン・リーンマネジメントプログラム」を導入する。既存の課題に取り組み、無駄を省き、学校の競争力を回復するという教育省のビジョンとサウジアラビア「ビジョン2030」に沿って、継続的な改善アプローチ(カイゼン)の理解を固め、学校におけるリーンマネジメントの基盤を構築することが目的だ。
コミュニティ・ジャミール・サウジは、サウジアラビアの学校レベルでリーンマネジメントアプローチを実施することを目指しており、3つのフェーズに分かれている。学校の現状を詳細に分析するフェーズ、解決策をデザインして実験的に実施するフェーズ、パフォーマンスを測定するフェーズだ。
最初の試みは、5月にジェッダのQurtubahプライベートスクールで開始される予定だ。この学校からボランティアを選出し、パイロット段階でトレーニングを行う。次の段階ではリーダーとして参加してもらい、地域の他の学校へ作用メカニズム、解決策、ツールを普及させる。Four Principlesの専門家チームは、分析、解決策のデザイン、および実施のフェーズを主導する。また、学校から選出したボランティアにトレーニングを施し、他の学校でこの経験を再現できるよう、アドバイザーチームとともに準備を整える。
Qurtubahプライベートスクールの校長であるマンスール・アル・カタニ氏は、次のように話す。「リーンマネジメントアプローチは、事務や教育の幅広いプロセスに適用できます。私たちは、管理・教育プロセスの質を向上させることで、良い結果を出したいと考えています。教育機関におけるリーンマネジメントアプローチは、作業方法を再設計し、新しい能力とスキルを構築し、組織力を高めるのに役立ちます。そうすることで、国家課題の目標達成と世界レベルの教育システムの提供に向けた、我々の共同事業のクオリティを担保できるのです」
コミュニティ・ジャミール・サウジの副会長であるハッサン・ジャミール氏は、「『ビジョン2030』 の下、前例のない国家および制度の変革が行われる時代において、継続的改善という『カイゼン』文化がサウジアラビアの教育セクターの卓越性と競争力を高めるためにいかに役立つかについて、今こそ話し合うべきだと信じています。だからこそ私たちは、ジェッダ教育総局およびFour Principlesと共同で、サウジアラビア全土の学校教育の質を強化するために役立つ『カイゼン・リーンマネジメントプログラム』を導入できることを誇りに思っているのです。このプログラムがあれば、サウジアラビアの学生、教師、そして学校経営者は、パフォーマンスと競争力、そして効率の向上を目指すことができます」と語った。
リーンマネジメントとは、完璧なパフォーマンスを追求することによって、少ないリソースで多くを達成し、変革を成し遂げるためにシンプルな変更を加えることによってビジネスプロセスを改善しようとする一連のアプローチのことだ。無駄の削減、余分な作業や手順の排除、価値に焦点を当てた手順とプロセスのスムーズで論理的な道筋の作成、サービス供給における持続可能性の確保に焦点を当てている。