
東京・豊洲市場(江東区)で5日朝、令和初となる新春の初競りが行われ、青森県大間産のクロマグロ(276キロ)に1匹当たり1億9320万円と、史上2番目の高値が付いた。
昨年1匹3億円を上回る超高値が付いて注目された生マグロの競りは、鐘の音を合図に午前5時10分にスタート。昨年よりも13匹多い72匹の国産天然クロマグロが並び、1番人気のマグロは1キロ当たり70万円。1匹2億円には届かなかったが、昨年に次ぐ高値となった。
競り落としたのは今年もすしチェーン「すしざんまい」を展開する喜代村。同社の木村清社長は「おいしいマグロをお客さんにいっぱい食べてもらいたい」と満足そうに語った。
マグロ以外の取引では、入荷が少なかったこともあって富山県から入荷した寒ブリや同県産のカツオなどに高値が付いた。
市場関係者らを前にあいさつに立った卸会社幹部は、移転・開場から1年3カ月が経過し「築地での経験や伝統などを大事にし、新たな豊洲のモデルをつくっていきたい」と決意を述べた。
JIJI Press