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サウジアラビアのエネルギー相:エネルギー転換の問題を打破するため各国が知識を共有する必要がある

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01 Nov 2022 01:11:52 GMT9
01 Nov 2022 01:11:52 GMT9

ニルマル·ナラヤナン、ヤナ·サルーム

リヤド:サウジアラビアのエネルギー大臣、アブドルアジーズ·ビン·サルマン王子によると、エネルギー転換の難問を解決するには「真剣な人々」が関与する必要がある。

同大臣は、10月31日に開催されたアブダビ国際石油会·会議(ADIPEC)で、エネルギー転換の道のりをスムーズなものにするためには各国間の知識の共有が必要であるとも主張した。

さらに、サウジアラビアとアラブ首長国連邦は協力して、持続可能な目標を達成する模範的なエネルギー生産国になることを目指していることに触れた。

「サウジアラビアとアラブ首長国連邦は、業界が努力すべき多くの解決策のうちの1つが炭素隔離であることを証明するため、懸命に取り組んでいます」と同大臣は述べた。

さらに、「知識の共有が必要です。解決策をもたらすために、真剣な人々の関与が必要なのです。いわゆるエネルギー制約を打破するには、多くの頭脳と投資と技術が求められています」と付け加えた。

また、同大臣、アブドルアジーズ·ビン·サルマン王子は、エネルギー分野におけるサウジアラビアとアラブ首長国連邦のパートナーシップを再確認した。

「私たちが共に証明できることは多くあります。私たちは、エネルギー生産において模範的な2国であり続けるべきです。私たちはもはや石油生産国ではなく、エネルギー生産国なのです」と語った。

一方、アラブ首長国連邦のエネルギー大臣であるスハイル·アルマズルーイ氏は、石油輸出国機構とその同盟国であるOPEC+は、世界に必要な石油を供給することに熱心であると述べた。

また、OPEC+は今後も常に石油の需給バランスをとるための信頼できる技術的な組織であり続けるだろうと付け加えた。

同イベントの中で、アブダビ国営石油会社のCEOであるスルタン·アル·シャーベル氏は、世界は最小の排出量で最大のエネルギー生産を求めていると語った。

さらにアル·シャーベル氏は、自然減退による炭化水素投資をゼロにすると、現在の供給量から年間日量500万バレルの石油が失われる可能性があると指摘した。

「データは明確です。自然減退による炭化水素投資をゼロにすると、現在の供給量から毎年日量500万バレルの石油が失われることになるでしょう。これは、今年経験したショックが小さな揺れとしか感じられなくなってしまうほどの事態です」とアル·シャーベル氏は述べた。

エジプトのタレク·アル·モラ石油·鉱物資源大臣も同様の見解を示し、世界はより少ない排出量でより多くのエネルギーを必要としていると指摘した。また、エジプトは2030年までに同国のエネルギー需要の40%を再生可能エネルギーでまかなうことを目標としていると付け加えた。

同イベントの中で、インドのハーディープ·シン·プリ石油·天然ガス大臣は、グリーン水素やブルーアンモニアなどの再生可能エネルギーの実現に取り組んでいると述べた。

また、エネルギー消費大国がエネルギー転換をより強力に推し進めることに消極的であれば、持続可能な移行は難しくなってしまうと警告した。

「特に消費大国が移行を進めない場合、エネルギー転換の進行は大きく阻害されてしまいます」とプリ氏は述べた。

米国のエネルギー問題担当特使を務めるアモス·ホッホシュタイン氏は、石油·ガス分野へのさらなる投資が必要であると述べ、エネルギーは経済成長を可能にするような価格でなければならないと付け加えた。

また、ホッホシュタイン氏は、米国とアラブ首長国連邦の関係は「強力で、長期的かつ永続的」であると述べた。

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