
リヤド:サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は12日、パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)が100%出資する新しい国営航空会社「リヤド航空」の設立を発表したとサウジ通信が報じた。
この航空会社は、リヤドが世界へのゲートウェイとなり、輸送、貿易、観光の世界的な目的地となることを目指している。
同航空会社の会長はPIFのヤセル・アル・ルマイヤン総裁が務め、CEOにはトニー・ダグラス氏が任命されたと、王国の政府系ファンドは声明で述べた。
サウジアラビアの首都をハブとして運航されるこの航空会社は、王国の石油以外の国内総生産に200億ドルの成長をもたらし、20万人以上の直接・間接雇用を創出することが期待される。
「この新しい国営航空会社は、最近発表されたキング・サルマン国際空港のマスタープランとともに、この分野へのPIFの最新の投資を代表するものだ」と声明は付け加えている。
「リヤド航空はまた、航空輸送の代替手段を強化し、貨物容量を増やし、その結果、国際旅客輸送量を増やすことで、サウジの国家輸送・物流戦略および国家観光戦略の触媒として機能する」と述べている。
サウジアラビアのサレ・アル・ジャセル運輸相はツイッターで、「この新しい航空会社は、航空の国際的ハブとして、また世界的な物流センターとしてのわが国の地位を固めるための『巨大なプロジェクトパッケージ』の中でも最新のものである」と述べている。
リヤド航空の設立は、有望な産業の能力を活用し、経済多様化という王国の目標達成を支援するPIFの計画の一環である。
昨年11月には、首都リヤドに57平方キロメートル(22平方マイル)に及ぶ新空港の建設計画を発表し、2030年までに年間1億2000万人、2050年までに1億8500万人の旅行者を収容する予定であると発表した。
既存のリヤド空港の旅行者収容能力は約3500万人となっている。
サウジアラビアのアフメド・アル・カティーブ観光相は、新航空会社の就航について、「大きな躍進」であり、王国の観光部門に大きな弾みをつけるだろうとツイッターでコメントした。彼は、この航空会社の設立は、「2030年までに世界中から1億人の観光客を受け入れるという我々の目標」を支えると述べた。