
日本の指標となる日経平均株価は13日、半導体関連企業への投資が殺到するとの期待からテクノロジー株を中心に急上昇し、33年ぶりに3万円を超えて取引を終えた。
ソフトバンク・グループは、ChatGPTを運営するOpenAIとAIベンチャーで提携する可能性があることや、同グループ半導体部門のアームがインテル社と投資交渉を行っているとの報道を受けて5.25%急騰した。半導体試験装置メーカーのアドバンテストは4.79%上昇した。
トヨタ自動車は、2026年から次世代バッテリー式電気自動車(EV)を販売する計画を発表し、株価は4.99%上昇した。
日経平均株価は3日連続で上昇し、1.8%高の3万3018円65銭となり、1990年7月以来の心理的大台に乗せて取引を終えた。より広く銘柄を対象とするTOPIXは1.16%増の2,264.79となった。
12日は、注目される米国のインフレ統計や米連邦準備制度理事会(FRB)、日本銀行などの中央銀行の政策決定を前に、世界的に株価が上昇した。
トヨタのEV戦略は「市場に受け入れられ、また昨夜の米国市場が強かったので、今日は強い相場になっている」と大和証券の阿部健児チーフストラテジストは述べた。
米国のソフトランディングや 年後半のFRBの緩和が予想されることから、「この高い株価評価尺度(バリュエーション)は当分続くと思われる」と阿部氏は付け加えた。
日経平均株価の構成銘柄のうち、170社が上昇し、54社が下落した。医薬品メーカーのエーザイは、アルツハイマー病治療薬に関する明るいニュースを受けて12日に急騰した後、2.22%に戻した。
自動車セクターは3.4%上昇し、東証株価指数33業種中、最も高い上昇率を記録した。製紙業界は1.05%下落し、最も大きな下げ幅となった。
ロイター