
パリ:会合に出席した専門家たちは急速に成長する湾岸諸国の物流セクターに注目し、港湾とサプライチェーンシステムの発展を目指す革新的で持続可能な構想に対する、この地域の貢献を称えた。
6月14日パリのフランス経済・財務省で開かれた「湾岸諸国における新たなグリーン・ロジスティックスの世界的中心:パートナーシップの機会と新規投資」と題された討論会で、専門家たちは上記の見解を披露した。討論会は、Vision Golfe(ビジヨン・ゴルフ、フランスと湾岸諸国のビジネス会議)の一環として開催され、新たに世界的ハブとして台頭しつつある湾岸諸国の環境に配慮した物流セクターにおける投資機会を探ることを目的としている。
アラブニュース・ジャパンおよびアラブニュース・フランスの代表、アリ・イタニ氏が司会を務めた討論会の発言者には、物流セクターおよび金融機関を管轄する組織の高官も含まれ、湾岸協力理事会(GCC)諸国におけるグリーンな物流セクターの進化と、世界経済に与えるその影響について意見交換が行われた。
湾岸地域で進行する変革の中心となっているサウジアラビアは、すでに物流セクターで野心的プロジェクトを開始し、目標達成のためフランスを含む主要な世界の国や組織と戦略的パートナーシップを結んでいる。
「我が国とフランスのパートナーシップは強固で息の長いものであり、地域の模範と見なすことができるでしょう」とサウジアラビア国家産業開発・物流プログラムのアル・マズルアCEOは発言した。
アル・マズルア氏は、戦略はすべてのステークホルダーにサウジアラビアの目標達成への協力において役割を果たすよう促すものだと述べた。
アル・マズルア氏はまた、サウジアラビアの野心的計画、NEOMについて強調した。5,000億ドルを投じて建設されるこのスマートシティの核心にあるのは、持続可能性である。
同氏によれば、サウジビジョン2030の一環として発表されたすべての開発プロジェクトの根底には持続可能性の概念がある。
「私たちは(また)再生可能エネルギーに基づいたエネルギーミックス戦略を世界と共有しています」と氏は述べた。
アル・マズルア氏は、生活のあらゆる分野で持続可能性が実現されるよう、サウジアラビアは研究開発に投資していると指摘し、気候変動の影響を緩和し、よりクリーンな燃料への移行を進めるよう世界を助けるために、サウジアラビアが行っている取り組みを強調した。
海運会社Asyadのアフメド・アル・アブリCEOは持続可能な開発とカーボンフットプリントの削減の重要性を強調した。
「我が社はオマーンを地域の物流の一大中心とするべく、2016年に設立されました」とアル・アブリ氏は述べた。
「これらの設備は、包括的な物流サービスと、経済成長および排出量ゼロを目指す持続可能性に欠かせない供給を確保するために必要なあらゆる輸送手段を提供します」
司会のイタニ氏からの質問に答えて、アル・アブリ氏は海外のパートナーと提携して行われるすべての地域プロジェクトには、持続可能性のための仕組みが統合されていると説明した。
「物流セクターに属する地元企業への投資、あるいはそれら企業との提携を考えているパートナー企業には、持続可能性のための仕組みの実施と、その達成のための手段が保証されています。我が社の目標は現代的で利用しやすく、持続可能なインフラと物流能力を構築することです」とアル・アブリ氏は述べた。