
パナソニックエナジー(大阪府守口市)とマツダは21日、電気自動車(EV)用電池の供給に関する提携協議を始めたと発表した。年内に正式契約し、2025年以降に生産するマツダの新たなEVに搭載することを目指す。供給量などは今後協議する。自動車メーカー各社は急速なEVシフトに対応するため、電池の安定調達が課題となっている。
パナが供給するのは「円筒形リチウムイオン電池」。同社によると、世界的に主流の「角型リチウムイオン電池」に比べて冷却性能に優れ、高速充電に適しているという。今後、円筒形の需要が広がるとみて米国で新工場を建設しており、生産量を30年度に日米合計で約200ギガワット時と、昨年度の約4倍に増やす計画。
マツダは既に、リース限定の「デミオEV」用として100台分の円筒形電池をパナから調達した。EVの拡大をにらみ、今回の提携を通じて電池の確保を急ぐ。
時事通信