ジェッダ:いつものようにクリスティアーノ・ロナウドが先頭に立ち、ネイマール、スティーブン・ジェラード、ロビー・ファウラーもすぐ後に続いた。
9月23日のサウジアラビア建国記念日を祝う中で、サウジ・プロフェッショナルリーグ(SPL)に所属する多くの外国人選手やコーチたちが、サウジアラビアの伝統衣装であるトーブを身につけてこの祝日を祝った動画や写真が、ソーシャルメディア上ですぐさま拡散された。
ロナウドとチームメイトのサディオ・マネは、アル・ナスルの公式アカウントがXに投稿した動画に登場し、同様に、元イングランド代表キャプテンでエティファク監督のジェラードも、所属クラブが投稿した動画でサウジアラビアの衣装を披露した。
しかし、外国人選手たちがこのような形でサポートを示すのは今回が初めてではない。
ロナウドは、2月22日のサウジアラビア建国記念日に初めてこの伝統衣装を着用し、トーブの上に羽織るようにデザインされた紺と金のダグラ姿でポーズをとった。
アル・イテハドのフランス人ストライカー、カリム・ベンゼマも、先日ジェッダで開催されたFIFAクラブワールドカップサウジアラビア2023の公式抽選会に民族衣装で登場し、サウジアラビアのトーブを「洗練された装い」と称した。
ここ数週間、前代未聞の今夏の移籍市場でSPLに加入した外国人選手たちは、サウジアラビアの民族衣装を着て世界中のファンに写真を公開するなど、新しいライフスタイルと当地の文化をますます受け入れているようだ。サウジアラビアの民族衣装は長袖のシャツと足首まであるローブを着用し、「シュマグ」と呼ばれる頭に巻くスカーフを身にまとうもので、「シュマグ」の周りには「アガル」と呼ばれる輪がついている。
リヤド・マフレズ、エドゥアール・メンディ、ロベルト・フィルミーノ、アラン・サン・マクシマン、イゴール・コロナド、ロマリーニョ、マルセロ・グロエ、ロジェール・イバニェス、元アル・ヒラルのストライカー、バフェティンビ・ゴミス、元サウジアラビア代表監督のエルヴェ・ルナール、そしてアル・イテハドのポルトガル人監督ヌーノ・サントがこの衣装を身に着けている画像がソーシャルメディア上で多数公開されている。
アル・ナスルのファン、スリマン・アル・オタイビは次のように語った。「ロナウドがサウジアラビアの服装で我が国の街を歩くことは、何億人ものロナウドの膨大なフォロワーにポジティブなメッセージを送ることになります。サウジアラビアの服装が欧州でも流行するかもしれません」
アメール・ヘラビ氏は、そうした心情を代弁して次のように語った。「この国の文化を尊重するすべての選手たちに敬意を表します」
別のファンは次のように語った。「トーブが似合っている。時々着てほしいと思います」
Xの別の投稿者は、サウジアラビアの民族衣装を着た外国人選手の数は少しも気にならず、むしろその傾向が「親しみやすい」と語った。
ホムード・アル・ブガミ氏は、「建国記念日は、サッカー界の大物たちがサウジアラビアの歴史や身の回りにあるモチーフについて学ぶ良い機会です」と投稿した。
サウジアラビアのサッカー選手であるフセイン・アル・カタニは、ロナウドやベンゼマ、その他の選手たちがサウジアラビアの文化活動に参加し、サウジアラビアの伝統や豊かな歴史的起源を広めていることを称賛した。
「こうした有名な選手たちが、伝統のトーブを身に着けているのを見るのは、とても素晴らしいことです」とアル・カタニは語った。
精神科の顧問医師ジャマル・アル・タルキ医師はアラブニュースに対し、SPLの外国人選手がサウジアラビアの正装を着ることは、プロ選手としての仕事への献身の表れであり、彼らがサウジアラビアの文化に適応していることを示していると強調した。
「このようなサッカー界の大物たちがサウジアラビアの伝統のトーブを身につけるということは、彼らがまさにサウジアラビアの文化に慣れ親しみ、この国への愛と忠誠を示そうとしているということです」と同医師は語った。