
ロンドン:セニョールバスカドール(騎手:ジュニオール・アルバラード)は、はるか後方からの劇的な逆転を果たし、ウシュバテソーロとサウジクラウンを抑えて、24日に開催されたサウジカップで優勝した。
サウジアラビアのシャラフ・モハメド・S・アルハリーリ氏と米国のジョー・R・ピーコック・ジュニア氏が共同所有する、6歳馬のセニョールバスカドールは、頭一つの差でレースを制し、2位に終わった先月のGIペガサスワールドカップの雪辱を果たした。
優勝チームは賞金2000万ドルの半分を獲得し、ウシュバテソーロのチームには350万ドル、地元サウジアラビアのサウジクラウンのチームには200万ドルが贈られた。
「次のプランはドバイです」と、キング・アブドルアジーズ競馬場でのレースを制した調教師のトッド・フィンチャー氏は述べ、3月30日に出走予定のドバイ・ワールドカップへの意気込みを示した。
「この勝利を、国の代表としてこのレースをものにできたことを、心から嬉しく思い、感謝の気持ちでいっぱいです。どう表現していいかわかりません。まだぴったりの言葉が見つからないんです」と、アルバラード氏はアラブニュースに語った。
「彼(セニョールバスカドール)のスピードが勝っていて、前方にいた馬たちは脱落していきました。この馬のスタイルを変えたいとはまったく思いません」
「わたしは後方のいい位置につけていて、好機を窺いながら、彼がその気になるのを待っていました。彼は準備が整ったら知らせてくれます。ペースが上がりはじめたら、そのまま彼についていくだけです」と、アルバラード氏は述べた。
アルバラード氏はセニョールバスカドールの猛追、そしてキング・アブドルアジーズ競馬場のトラックを絶賛した。
「とてもエキサイティングなレースでした。出走したのはトップクラスの馬ばかりでしたが、わたしの馬はなかでも一、二を争うレベルでしたし、彼は今日、トップパフォーマーとして、世界最高クラスの馬として、真価を証明しました」と、彼は振り返った。
「トラックも、雰囲気もいつもとは違いましたが、馬たちはみなすばらしい走りを見せました。わたしがこれまで走ったなかで、確実に世界のトップ3に入るトラックだと思います」と、彼は述べた。
サウジカップは2020年の初開催以降、競馬界で最高額賞金のレースとして、世界の名だたるサラブレッドと騎手を集めている。