• ロシアは、ウクライナが夜間にクレムリンへのドローン攻撃を試みたと非難した

モスクワ：3日、ロシアのドミトリー・メドベージェフ前大統領は、ロシアがクレムリンへのドローン攻撃を受けウクライナを非難し、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の「排除」を求めた。

ロシアのウクライナ攻撃以来強硬姿勢を示し続けている前大統領は「本日のテロ攻撃を受け、ゼレンスキー大統領とその一派を排除する以外の選択肢はない」と発言した。

プーチン大統領の支持者のヴャチェスラフ・ヴォロージン国家院議長も参加し、ウクライナに対する厳しい反応を求めた。

同氏は「ウクライナのテロ政権を阻止し、破壊することができる武器の使用を要求する。」と発言した。

3日、ロシアは、ウクライナが夜間にモスクワ中心部のロシア大統領府に対するドローン攻撃で、プーチン大統領殺害を図ったものの未遂に終わったと非難し、報復を示唆した。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はこの主張を全面的に否定し、ロシア軍に対する自国での反撃を迅速に開始すると発言した。

米国のアントニー・ブリンケン国務長官も、この報道の信憑性に疑問を投げかけた。

同国務長官は「報道は把握していますが確認はできません。単純にわからないのです。ただ、ロシア政府から出てくる情報についてはとても大きな疑いを持って受け止めるようにしています。」と発言した。

AFP の取材によると、モスクワの象徴的な赤の広場で、何人かがクレムリン上院宮殿のドームの屋根の外階段を上っている姿が確認できた。

ドローンによる爆発の可能性があることを示す未確認の画像がソーシャルメディア上に出回っているが、屋根は無傷のように見えた。

周辺を自由に歩く一般人の姿が確認できており、警備は強化されていなかった。

5月9日のパレードに先立ち、バナーと座席はすでに設置されており、ロシア政府はパレードの実施を約束している。

しかし、モスクワの路上では、動揺し混乱する市民もいた。

21 歳の学生 ヴィクトルさんは「これが本当に何らかの軍事行為なのか、それとも何かの目的のための演出なのかはまだはっきりしていません。驚きや疑念といった何とも言えない感情の渦があります。」と発言した。

ドローンが国を攻撃し、ここ数日間で明らかに妨害行為が増加していたため、今回のような出来事は時間の問題であると懸念の声を上げる人もいた。

ここ5日間で、爆発によって機関車と貨車が脱線し、クリミア近郊とクリミア半島で石油貯蔵施設が火災を起こし、サンクトペテルブルク近郊で送電塔が破壊された。

71歳のヴェラ・イリイニチナさんは「このようなことが起こるのではないかと思っていました。クレムリンはこれまで以上に保護されています。しかし、高齢者や子供たちが住んでいる建物や、我々が働いている建物の方が心配です。」と発言し、ドローンが住宅に衝突しなかったことに安心した。

AFP