
ホンダは28日、水素で走る燃料電池車(FCV)で、家庭用電源による充電も可能な「CR―V e:FCEV」を今夏から国内で販売すると発表した。価格は未定。水素を補給する水素ステーションの数が限られるため、家庭や外出先でも充電できるようにした。充電できるFCVは国内メーカーでは初めてという。
車体はホンダが米国や中国で販売しているスポーツ用多目的車(SUV)「CR―V」をベースとし、米ゼネラル・モーターズ(GM)と共同開発した燃料電池システムを採用。水素が満タンの状態で600キロ以上走れるほか、1回の充電で60キロ以上走行可能。給電機能も備え、アウトドアで電子レンジなどの電子機器を利用できる。
All the fun of your favorite CUV, with more ways to fuel. The #CRVFuelCell is coming later this year. Learn more: https://t.co/hmLV14iRRz pic.twitter.com/hYOLrFa72O
— Honda (@Honda) February 27, 2024
FCVは燃料電池を搭載し、水素と空気中の酸素の化学反応による発電で走る。充電に一定の時間が必要な電気自動車(EV)に比べると、短時間の水素充填(じゅうてん)で長距離走行ができるのが特長だ。代表的車種にトヨタ自動車の「MIRAI」がある。
時事通信