
東京:日本のスーパー・バンタム級無差別級世界チャンピオン井上尚弥は、月曜日、東京ドームで行われたメキシコのルイス・ネリーを6ラウンドでストップし、王座を防衛した。
45,000人以上を収容するこの有名な会場のファンは、ネリーが第1ラウンドに巨大な左手で無敵の “モンスター “を床に伏せたとき、唖然とさせられた。
しかし、井上は立ち上がり、次のラウンドでメキシコ人選手を倒し、5ラウンドには再びキャンバスに追いやり、6ラウンドには右フックで仕留めた。
「彼を倒せたのは最高の気分だったけど、第1ラウンドのあの不意打ちはどうだったかな」と31歳の井上は言った。
「ボクサーとして、あのようなことが起きると気持ちが奮い立つ。元気をもらいました」
東京ドームで開催されたボクシング・イベントは、1990年2月に42勝1敗と劣勢のジェームス・”バスター”・ダグラスが無敵のヘビー級チャンピオン、マイク・タイソンを倒して以来となる。
「34年ぶりの東京ドームでのボクシングのメインイベントということで、プレッシャーもありましたが、それが力になりました」と井上。
井上の戦績は27勝0敗、KO勝ち24回。
12月にスーパー・バンタム級の無差別級世界王者になって以来の試合。
2004年に4階級制覇が始まって以来、異なる2階級で無差別級世界王者となったのは井上で2人目。アメリカのテレンス・クロフォードが初めてである。
東京ドームのファンは、4つの世界チャンピオンベルトを手にした31歳を大歓迎した。
ネリーが強烈な左ローでチャンピオンをのけぞらせたとき、大逆転が起こるかと思われた。
しかし、これで井上は元気を取り戻したようで、第2ラウンドにはコーナーから飛び出してネリーをダウンさせた。
第5ラウンド、井上は左フックで再び相手をキャンバスに沈めた。
第6ラウンド、井上がネリーに3度目のダウンを奪ったところでレフェリーが試合をストップ。
元世界2階級制覇王者のネリーは、2018年に日本で行われた試合の計量に失敗し、バンタム級世界王座を剥奪されて以来の日本での試合だった。
その後、日本での試合は禁止されていたが、同国のボクシングコミッションは井上との対戦にゴーサインを出した。
ネリーは東京ドームの観客に紹介されたとき、ブーイングを浴びた。
29歳の戦績は35勝2KO27敗となった。
アンダーカードでは日本の武居由樹がオーストラリアのディフェンディング・チャンピオン、ジェイソン・モロニーを判定で下し、WBOバンタム級世界タイトルを獲得。
元キックボクサーで、これまで8戦全勝の武居は、2度目の防衛戦となったモロニーの前に、力強いスタートを切った。
「12ラウンドは本当に苦しかった。
「ノックアウトで勝ちたかったけど、モロニーは本当にタフだった」。
井上の弟・拓真は、この日のアンダーカードで同じ日本人の石田匠に判定勝ちし、WBAバンタム級王座を防衛した。
石田は1ラウンドに左ジャブで井上拓真を沈めたが、王者は挽回して試合を支配した。
日本の阿久井政悟は、同門の桑原拓に判定勝ちし、WBAフライ級王座を防衛した。
AFP