
アラブニュース
ドバイ---- 世界中の情報発信地から出される矛盾する報道は、新型コロナウィルスから身を守るために、男性が髭を剃るべきだ---- あるいはその必要はない---- と説明しているが、私たちは口髭、マトンチョップ、上品なソウルパッチについての疾病予防管理センターの助言に目を通している。
今月上旬、ウェールズの救急車サービスがTweet上で、「髭は個人用防護具の効果を無効にしてしまうため」、医療従事者は「かみそりを使うべきだ」と助言し、フランスER医師協会会長が衛生上の理由から医療従事者に髭を剃り落とすように助言した。しかしながら、これらの対策は主にマスクやレスピレーターに依存する医療従事者に向けられたものであり、その一方、一般大衆向けの助言は依然としてコロナウィルス感染拡大の潜在的な危険として髭には触れていない。
しかし、明らかなことは、髭はマスクやレスピレーターの正しい使い方の邪魔になるという事実だ。
マスクとレスピレーターは新型コロナウィルス感染拡大抑制に役立てるために世界中で利用されている。しかし、最近再浮上した2017年の疾病予防管理センター(CDC)の図版情報によれば、髭がフィルター付き商品の効果の程度を低めてしまう可能性がある。
この図版情報は36種類の髭のスタイルを紹介しており、それぞれに名前を添えている---- そのいくつかは髭に非常に詳しい床屋でさえ知らないだろう。図版情報はそれ以外に、どの髭のスタイルがP2/N95レスピレーターなどの「フィルター付き面体マスク」の働きを妨げる、または妨げないか、を示している。フィルター付き面体マスクは、適切に着用すれば小さな浮遊微生物を防ぐものである。
ハンドルバー、ラムシェード、ソウルパッチは問題ないとされ、マトンチョップやフル・ビアードなど、その他の髭のスタイルはよくないと助言されている。
図版情報によれば、髭はマスクの効果に危険をもたらす可能性がある。というのも、最大限の防護を発揮するための密閉面体構造に依存するレスピレーターの邪魔になる可能性があるからだ。
つまり、マスクと着用者の顔の間を確実にうまく密閉することになるため、着用者の顔はレスピレーターの防護機能の重要な一部であるが、髭はその密閉性を損なわせる可能性があるのだ。
CDCは、ぴったりと合うレスピレーターの下にきちんと全体がおさまる髭ならば、どんなスタイルのものでも大丈夫だと勧めている。何らかの問題があるだろうと思われるのは、長すぎたり、顔を覆うような髭で、レスピレーターの密閉部分を押し上げ、したがって、粒子を漏れ出させてしまうようなものである。
しかし、次のことに留意することが重要である。CDCが顔面マスクと面体レスピレーターを推奨しているのは、COVID-19の感染が疑われる人や感染が確認されている人に加え、医療業界で仕事をする人々や、病気に感染している可能性のある人々と接触することになる人々に対してのみである。