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書評: 川口俊和著『思い出が消えないうちに」

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27 Jun 2024 03:06:01 GMT9
27 Jun 2024 03:06:01 GMT9
  • この2023年の小説は、出来事の流れを変えたいという願望と、避けられないことを受け入れることの間の微妙なバランスを探求している。

ハイファ・アルシャマリ

2023年に海外で出版された川口俊和著『思い出が消えないうちに』は、記憶のはかなさと人と人とのつながりの永続的な力を探求している。

世界的ベストセラーとなった『コーヒーが冷めないうちに』シリーズ(ジェフリー・トルーセロー訳)の3作目となる本書は、東京の小さなカフェを舞台に、さまざまな理由でタイムトラベルを望む4人の人物の絡み合った人生を描いている。

最初の登場人物は、生前の両親に会いたい娘。

二人目の登場人物は、亡くなった妻と話すためにタイムスリップしたいコメディアン。

3人目の登場人物は、妹の死を否定している女性。

そして4人目の登場人物は、学生でありながらカフェで働く青年である。

物語の中で、カフェのオーナーは客を人生の重要な瞬間にタイムスリップさせることができる。

登場人物たちが自分の過去を再訪する機会を与えられる中で、この小説は、出来事の流れを変えたいという願望と、避けられないことを受け入れることの間の微妙なバランスを探求している。

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