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「怠け者のパパ」子供服を撤去、反発を受け

バースデー・チェーンが販売した商品には、「パパはいつも寝ている」と書かれたTシャツや、「パパは私の面倒を全然見てくれない」と宣言したベビーソックスなどがあった。(AFP=時事)
バースデー・チェーンが販売した商品には、「パパはいつも寝ている」と書かれたTシャツや、「パパは私の面倒を全然見てくれない」と宣言したベビーソックスなどがあった。(AFP=時事)
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01 Aug 2024 03:08:55 GMT9
01 Aug 2024 03:08:55 GMT9

東京:怠惰で無関心な父親をスローガンにした子供服が、ネット上で反感を買い、日本の店頭から撤去された。

バースデー・チェーンが販売した商品には、「パパはいつも寝ている」というTシャツや、「パパは私の面倒を全然見てくれない」と宣言したベビーソックスなどがあった。

勤勉な父親への冒涜だとするコメントもあれば、女性に重くのしかかるこの国の育児男女格差を浮き彫りにしたとするコメントもあった。
「このような不快な表現があったことを深くお詫び申し上げます」と、同ブランドは火曜日にソーシャルメディア・プラットフォームのXで発表し、この商品はもう販売されないと付け加えた。

この発表は、家事労働の分担をめぐる激しい議論を巻き起こし、平静を装った表現が一線を越えたという声も上がった。

「一日中働いているのに、家で自分の子供が服を着ているのを見て、自分は寝てばかりだと言い、妻はそれを見て笑っていた…。」あるXユーザーはこう書いた。

「これは父親に対する差別だ」と投稿した人もいた。

また、「パパはいつも帰りが遅い」と書かれたカチューシャも含め、この皮肉たっぷりの服装が日本の不平等を的確に風刺していると見る人もいた。

2020年の政府白書によれば、日本の女性は男性の5.5倍の時間を家事から育児まで無報酬の仕事に費やしており、OECD諸国の中で最も格差が大きいという。

バースデーのインスタグラムでの謝罪投稿に、あるユーザーから「夫が一日中ごろごろしている一方で、ママは週末もノンストップで忙しいというのはどうなんだろう–女性差別ではないのか」というコメントが寄せられた。

日本では「男は仕事、女は家庭」という考え方が根強く残っており、女性リーダーはまだ珍しいが、少しずつ変化は起きている。

水曜日に発表された数字によると、育児休暇を取得する男性労働者の割合は、昨年度は過去最高の30%を記録し、前年の17%から急上昇した。

政府は2025年までに取得率を50%に引き上げることを目指している。

AFP

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