
ドバイ:13歳の日本人少女アンは、ジョッキーになることを目指し、競馬を通じて日本とアラブ首長国連邦(UAE)の架け橋になることを決意している。
この夏、両親の仕事の都合でUAEに移住したアンは、すでに馬術のトレーニングに没頭しており、アブダビとドバイのクラブと協力して技術を磨いている。
競馬への情熱は、7歳の時に日本で乗馬クラブに定期的に一人で通っていた時に芽生えた。
2023年には、東京競馬場で開催された全国ポニー競馬大会で関東代表として出場し、4位に入賞した。そして今、彼女はUAEでトレーニングを受けた初めての日本中央競馬会(JRA)騎手となることを目標としている
UAEでは、アンは週に3回、馬場馬術、障害飛越、エンデュランス競技のトレーニングを行っている。
馬術では、繊細な動きで馬を制御する能力を磨き、障害飛越では障害物を高速で乗り越える技術を磨き、エンデュランスでは時速50キロで砂漠を駆け抜けるスリルを体験している。
12月には、日本では経験できない40キロのエンデュランスレースにドバイで出場する予定だ。
インスタグラムでは「ジョッキー・アン・ローズ」として知られるアンは、彼女のインスピレーションはジョッキーのホリー・ドイルだと語っている。
「私は世界で活躍する女性ジョッキーになりたい」と彼女は言う。
13歳の彼女のインスタグラムのフォロワーは1万2000人に迫り、彼女はそこでトレーニングやレースの動画や写真を投稿している。
日本では、騎手を目指す者には厳しい選抜試験が待ち受けている。15歳から20歳までの候補者は、体力テスト、筆記試験、乗馬評価、面接、身体測定からなる最初の試験を受ける。
毎年約200人の志願者から、三日間の合宿形式の二次試験を経て、10人未満が合格する。合格者は厳しい3年間の研修プログラムに入る。
この期間中、彼らは教室と厩舎の両方で競馬について学び、携帯電話やスナック菓子は厳重に保管され、プロの世界と同様に体重超過には罰則が科せられるなど、行動には厳しい規則が課せられる。
日本とアラブ首長国連邦は競馬を通じてつながりを深めており、両国は競馬に情熱を傾けている。アンは、東京競馬場やメイダン競馬場などの一流の競馬場でレースを行い、次世代の騎手を鼓舞しながら、そのつながりの一端を担いたいと考えている。