

東京:駐日パレスチナ大使館はナクバに際して、パレスチナの豊かな遺産、特にパレスチナの各都市を代表する古代の衣装を紹介する特別イベントを開催した。
このイベントの傍らでは、日本の帯の優雅さと伝統とともに織られたパレスチナの刺繍の芸術を紹介するユニークな展示が行われ、両国民の深い文化的結びつきとコミュニケーションを反映したコラボレーションが実現した。
ワリード・シアム駐日パレスチナ大使は出席者への挨拶の中で、「刺繍は単なる刺繍ではありません。刺繍は私たちの文化、記憶、抵抗を鮮やかに象徴する芸術です。一針一針が、村の物語、世代の物語、闘争の物語、そしてより良い未来への希望を運び、言葉では表現しきれないことを語り、自分たちが何者であり、どこから来たのかを思い起こさせるのです」と語った。
そして「このコラボレーションは単なる美的感覚を超えた象徴的なものであり、世界の隅々まで異なる2つの豊かな文化が、いかにして調和と相互尊重のもとに融合できるかを示すものです。それは、人と人とを繋ぐ糸なのです」と述べた。
シアム大使は、このイベントを主催し支援してくれたリビア大使と同国大使館に感謝の意を表した。また、このビジョンを実現するために尽力したやもと氏とはいかわ氏、そしてプロフェッショナルなタッチでイベントを盛り上げてくれたボランティアの人たちに深い感謝の意を表した。
さらにシアム大使はスピーチの最後に、遺産、職人技、異文化コミュニケーションを称え続けることの重要性を強調し、一歩一歩が民族間の絆を強め、アイデンティティとレジリエンスという価値を強固なものにすることに貢献すると信じている、と述べた。