
サンフランシスコ・ジャイアンツのファンは、土曜日の午後に行われるナショナルリーグ西地区のライバルチーム同士の3連戦の第2戦で、大谷翔平の投球する姿を、オラクル・パークで初めて目にすることができた。ただし、大谷はロサンゼルス・ドジャースの一員として登板した。
投球は強力な打撃に押され、同選手のサンフランシスコ湾への特大ホームランを含む打線が爆発。ジャイアンツは6点リードを奪い、金曜夜に行われたシリーズ初戦でドジャースを8-7で破った。
指名打者として出場した大谷は、4打数1安打で32号ホームランと四死球を記録したが、ドジャースは7連敗を喫し、ジャイアンツは過去6試合で5勝目を挙げた。
日本とロサンゼルス・エンゼルスで、二刀流のスター選手として活躍した大谷は、2023シーズン終了後にフリーエージェントとなった際、ジャイアンツから熱烈な獲得オファーを受けた。しかし、肘の手術のため2024年は投球を休む必要があるにもかかわらず、ドジャースと10年間で7億ドルの記録的な契約を結んだ。
右投手の同選手は、6月16日にサンディエゴ・パドレス戦で22ヶ月ぶりの投球を1イニングで再開した。その後、1イニングを投げ、2イニングを2度投げ、1点と4安打を許し、6三振を奪った。
最後の登板後のメディア会見で、3イニング以上投げる時期について問われた大谷は、球団の公式見解を述べた。
「リハビリの進捗では、一歩ずつ進むことが本当に重要だ」と同選手は述べ、「もう1イニング投げられる時もあるかもしれないが、不要なリスクを冒さず、着実に進歩を続けることが本当に重要だ」と続けた。
大谷(0勝0敗、防御率1.50)はエンゼルス時代、ジャイアンツとのホームゲーム2試合で圧倒的な投球を披露。2021年6月の延長戦敗北では6回1失点、9奪三振を記録し、2023年8月の4-1勝利では6回無失点、5奪三振の好投を見せた。ジャイアンツ戦では12イニングで1勝0敗、防御率0.75の成績を残している。
31歳の大谷は、オラクル・パークでの初先発となる一方、ジャイアンツの絶好調のウィリー・アダメスは、大谷から初安打を狙う。両者はこれまで2度だけ対戦しており、その対戦は2021年のエンゼルスとアダメスの当時の所属チームであるタンパベイ・レイズとの試合で、大谷は2つの三振を記録した。
今季ジャイアンツに加入したアダメスは、金曜日の勝利で、野球界屈指の名門ライバル対決初体験で、三塁打、本塁打、3打点をマークした。
「ああ、あれは本当に興奮した」と、最終投球直後のフィールドインタビューで語り、「9回(ドジャースが同点の可能性のあるランナーを二塁に置いた時)、『これはプレイオフみたいだ』と思った。あのエネルギー自体が最高だ。あの試合は大好きだ。ファンが来てくれて、本当に嬉しかった」と同選手は続けた。
ドジャースを8連敗に追い込む任務を負うのは、ジャイアンツの右腕ランデン・ループ(6勝5敗、防御率3.39)だ。彼は直近4先発で2勝0敗とチーム最高の投球を続けており、その4試合でサンフランシスコの勝利に貢献している。その期間中、20回1/3でわずか3自責点しか許していない。
26歳のループの最後の敗戦は6月14日のロサンゼルスでのドジャース戦(11-5)で、1回2/3で6失点を喫した。その試合では、大谷が先頭打者ホームランを放ち、後にジャイアンツのリリーフ投手トリスタン・ベックからも追加のホームランを打たれた。
ループはキャリアでドジャースと3度対戦し、2度はリリーフで登板。0勝1敗、防御率12.79の成績を残している。6月14日の敗戦では、1回2/3を投げて4安打5四死球で6失点を喫した。
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