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戦禍で分かたれたシリアのアスリート兄弟が東京オリンピックの開会式で抱き合う

難民選手代表団に所属し、男子競泳に出場する予定のアラー・マソ選手は、トライアスロンに出場する兄のモハメド・マソ選手を抱き締める姿を写真に収められた。(スクリーンショット)
難民選手代表団に所属し、男子競泳に出場する予定のアラー・マソ選手は、トライアスロンに出場する兄のモハメド・マソ選手を抱き締める姿を写真に収められた。(スクリーンショット)
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26 Jul 2021 04:07:40 GMT9
26 Jul 2021 04:07:40 GMT9
  • 兄弟は2人とも元々はシリアの都市アレッポ出身で、現在はドイツに在住している

アラブニュース

ドバイ:それぞれ難民選手代表団とシリアの代表であるシリア人の2人兄弟が東京オリンピック競技大会の最中に抱き合う写真がソーシャルメディア上で拡散されている。

多くの人々がこの写真を称賛しており、とあるTwitterユーザーは「#開会式で最も美しい光景が再会した2人の#シリア人兄弟だ」と投稿している。「信じられない光景だ」と言う人々もいる。

難民選手代表団に所属し、男子競泳に出場する予定のアラー・マソ選手は、トライアスロンに出場する兄のモハメド・マソ選手を抱き締める姿を写真に収められた。

元々はシリアの都市アレッポ出身である兄弟は2人とも現在はドイツに在住している。

国際オリンピック委員会のウェブサイトに掲載されたプロフィールによれば、アラー選手は戦禍によってトレーニング施設が損害を受けた後に、2015年にシリアを去ってドイツに居を移したという。

兄であるモハメド選手もまた2015年に内戦を逃れるためにシリアを去ってヨーロッパへと移住している。ヨーロッパへと移動するときも、「シリアで使っていたトライアスロンのスーツとランニングシューズ」をバックパックに入れていたと、プロフィールには記載されている。

また、難民選手代表団からは同じくシリア人の難民であるユスラ・マルディニ選手も競泳女子に出場する。

2011年の反政府抗議活動が熾烈な内戦へと発展してから、およそ50万人もの人々がシリアでは犠牲になっており、故郷を去らなければならなかった人々の数は数百万人にも及ぶ。

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