• ハッサン・ロウハニ大統領は、人々が急増に対する予防策、特にマスクの着用を守らなかったことを非難した

ジッダ：イランでは、新型コロナウイルスによる公式の死者数が19日に2万4000人を超えた。病院で人工呼吸器を付けたCOVID-19の患者の9割が亡くなっていることを医療部門の責任者らが認めた。

テヘランにあるマスィーフ・ダーネシュヴァリ病院で感染症部門の責任者を務めるPayam Tabarsi氏は、緊急治療室の患者数は、この1週間で1日68人から200人に急増したと述べた。「入院を待っている人たちがいます」と同氏は述べた。この傾向が続けば、コロナウイルスによる死者数は数週間以内に一日600人に達する可能性がある。

この24時間以内にイランで確認された感染者の累計は、2845人増え、41万9043人に急増し、死亡者数は166人増え、2万4118人に増加した、と保健省の報道官Sima Sadat Lari氏は述べた。

イランは、2月の最初のコロナウイルスの症例への対応が遅く、現在、中東で最多の死者を出している大流行と闘っている。ここ2週間の1日当たりの感染者数は2000人を超えており、6月上旬に到達した、最多の3574人に近づいている。

イラン内外のアナリストらは、公表されている数に懐疑的であり、感染と死亡の実際のレベルははるかに高いと考えている。ハッサン・ロウハニ大統領は、人々が急増に対する予防策、特にマスクの着用を守らなかったことを非難した。

「本日、保健省は、憂慮すべき報告をしました。数週間前は82％だった国民の遵守率が62％に低下しました」と同氏は19日に述べた。

一方、サウジアラビアでは、19日に551人の新規感染者が報告され、合計32万9271人となった後、1日当たりのコロナウイルス感染者数は5か月ぶりに少なくなっている。死者数は28人増え、4458人となった。同国が500人代を最後に記録したのは4月15日で、その日は518人の感染が報告された。

今年初めに起きた最初の大流行の後のパンデミックの「第2波」に対する不安の中、世界全体では3100万人弱がこのウイルスに感染し、96万人近くが死亡している。

デンマークからギリシャまでの欧州諸国は、いくつかの大都市で急増している感染を抑制するための新たな規制を発表し、英国は、「避けられない」COVID-19の第2波に取り組むための新たな対策を検討している。

英国は、COVID-19による死亡者数が米国、ブラジル、インド、メキシコに次いで世界第5位であることを報告した。「私たちは今、第2波が来ているのを見ています……私たちがそれをこの国で見ることは、残念ながら、絶対に避けられません」とボリス・ジョンソン首相は語った。

イングランドの公衆衛生責任者Yvonne Doyle氏は次のように述べた。「このウイルスが現在、全年齢層に広がっているという明らかな兆候が見られており、私が特に心配しているのは……高齢者の間での増加です。これは、今後さらに悪いことが起こるという警告かもしれません」